とある魔術の禁書目録 第12話「絶対能力」

 さすが絶叫ポエムの真骨頂。
 泣けるのは泣けるんだけど、涙を流すほどでもなかったかな。間が十分取られており、そこらへん単に激情に流されるというほどでもなく、かといって繰り出されるポエムはちょっと単調。そうはいっても、当麻・美琴の感情や考えの遷移はうまく表現されていると感じた。
 設定説明はくどいが、自分が死ぬしかないって選択を選ばされている美琴は、実験を続ける層にとって都合よく追いつめられておりますな。役に立つのであれば人命を厭わず消費され、役に立たなければそもそも省みられることもない。しかし、人命を助ける糸口になるからと御坂を騙す様子は、やれ社会保障に使うからと消費税を設定して、実際には法人税減税に使ったあの人たちと同じにおいがするわな。