とある魔術の禁書目録 第3話「必要悪の教会」

 萌え描写たっぷりだわな。
 前回超能力と魔術の違いを述べていたが、今回は魔術をコントロールするという宗教の説明。しかし、説明過多なのは変わらず、都合のよい展開なのはもう諦めるしかないのか?。
 次回予告で科学と魔術が交叉するとき物語は始まるなんて言っているが、前回だと超能力はともかく、魔術は超能力を持たない凡人がそれに近い力を手に入れるために発達したとかなので、てっきり魔術は、科学、もしくは系統づけた知識の集積だとかそんなのかと思っていた。感覚で物事を解決できない人間がそれまでの経験則を参照して、それに近いことをするのじゃないのか?。で、それが人文にしろ社会にしろ自然にしろ科学なわけで。どうも真意がどこにあるのかわかんないな。
 十字教はそのものずばりキリスト教*1だろう。まぁカトリックも結局は大いに取り入れていたのではあるが、元々ギリシャ由来の天文学を用いたAパートのインデックス治療がなんとも中世的な雰囲気ではある。イギリス国教だと始原は16世紀でどうもブレを感じるんだけど、世界中の知識を集積といったらR.O.D.でも描かれた大英図書館ってトコだろうから、あんまりツッコんでもなぁとは思う。
 魔術書はむやみやたらと使うなというのは明治以降ほとんど批判要素なしに西洋文明を取り込んで日本人の精神性が壊れたってトコを指すのかなと思わなくもないが、なんかチグハグ。人助けにやたら歯の浮く台詞を連発しても、出会ったばかりの主人公とヒロインが交わすにはあまりにも上滑りしているというか。なんか哲学的な部分に触れてきているところは評価できるが、なんか中二病的作品のような印象は強く受ける。

*1:ユダヤ教かもと考えたが、キリストが磔になったシンボルが十字架なので、ここは素直にキリスト教と考えたほうがよいだろう。