アタックNo.1 第69話 迫りくる黒い影

 純粋な変質者とも違うわけだ…。
 前回の次回予告の誘拐者は、こずえをなんかの目的で調べるというもの。となれば、試合会場で映写機を回していたのも、こずえの観察ということになるわけだが、どういう展開になるのかね?。日本代表のステータスを調べるのであれば、ひそかにおこなうわけでもなし、どういうネタふりなのか読めない。
 で、出場校とのもめごと。誘拐まがいのイベントが既にファンタジーなのに、この展開も何かヘン。突発的な事故に巻き込まれてパニック状態になることもあるという描写だと思うんだが、ここまで定石どおりの展開続きだったので、これは面食らう。
 まぁおどろおどろした様子とか、こずえの不安とかはよく描写できてはいたんだけど、視聴者をこれだけ不安定にするのもよくわからんなぁ。脚本は辻真先で、たぶん原作でも難しい部分を彼に任せたんだと思うが、このストーリーラインが成功しているのかどうか判断がつかない。
 しかし、あんまり自分はそういう経験がないんだけど、町で出くわしたチンビラにいろいろ因縁をつけられることが昔は多かったわけで、今時の漫画でも子供の手を牽いた母親が「目を合わせちゃいけません」というシーンがあったりするが、それもそういう事情があったからだ。とにかくキチガイ、ヤクザものに関わられないよう、他人をじっと見つめるのは極力避けるという。
 この回の初出放映時にはどんな評判だったのか気になる。原作にあったエピソードかどうかも確認していないのだが、そうだとして、ほとんどの視聴者は予習済みってトコだったのかね?。いや、そうだとしても原作で初めて読んだときにもそれなりの動揺は与えたと思うのだが。