今からパパのいうことを聞きなさい! 1 (スーパーダッシュ文庫)を読んでみることに。

 一応アニメ最終回の視聴を明後日に控えているわけなんだが、実は第11話を視聴して感想を書いているときにちょっと気になったのだ。あまりねたバレは控えたいと思っているのだが、勢いで最后まで原作を読んでしまうかもしれない。パパききのアニメの評判をちょっと目にしてしまったのだが、気になったのは以下の部分。

  • アニメ1クールは原作一巻に当たる。
  • 水増しのために声優・大家はオリジナルキャラとして登場。
  • 佐古は原作ではあんなにロリではない。
  • 原作者は実は迷い猫オーバーランの原作者でもあり、仕事は平行している。
  • 実は池袋の家に戻ってしまう。

 というわけで、いやはやねたバレもなにもちょっとした結末は目にしてしまった。
 原作一巻が1クールはビックリ。言われてみれば納得なんだが、あまり一巻だけという気がしない。オリジナルキャラは自分が目にしたサイトさんでは低評価だったんだが、自分的にはオッケー。声優あたりはなるほど不自然だとは思ったんだが、主人公周りの環境描写にプラスに働いていると思う。大家というか大家の娘はなるほど不自然なんだが、自分はアクシデント要因としてそれほどまずいとも思わない。佐古の描写は自分もNGだと思った。原作で重要な役を割り振られているらしいのだが、アニメの描写だと却って居ないほうがましという判断。
 迷い猫オーバーランの原作者でもあるというのにはビックリ。正直迷い猫はそれほどたいしたアニメと思っていなくて、設定が無理矢理って感じなのを終盤に向けてきれいにまとめたのでまぁよしといった程度。確か孤児院育ちの主人公を中心になにか一般人とは違う負い目を持った人たちが悪い言葉で言えば傷を舐め合う物語であって、でもそういう孤立した個人がなんとか折り合って共同生活を作り上げていくって過程がポイント高かったと思う。で、パパ聞きも振り返ってみてみれば、結局のところ両者に共通するのは分断化された個人が共同体を再生する物語であって、これはたしかに現代性が高い。迷い猫がバカ騒ぎの度が超えており、設定がエキセントリックであって、それに対してパパ聞きはリアリティ高目といったところ。密林レヴューでもあまり評価は高くないんだが、自分的には文学性をすっ飛ばして、この問題設定の持って行きかたに案外バカに出来ないものかもと思い始めている…という流れでの原作購入。ではでは〜。