魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜 第6話「友達」

 前からそうだったのだが、ひよりってヘッドホン娘だよな。
 平凡な日常というものを描いた回なのかな?。昔の学校なら、半ドン後、どこ遊びに行く?って感じか。で、ちょっとした騒動に巻き込まれるってか。自分はもうオッサンになっていて、あのように親切につきあったりすることはないんだろうな…と思いながら視聴していた。
 なんか今回はわかりにくいお話だったな。さっき見返してみると、小さな女の子の手がかりとなったアルルカンの絵は、ケーキのお持ち帰りの箱には描かれていたのだが、逃げ去る女の子の手提げ袋のアップリケは、視聴者に見せてなかったじゃんかと。まぁ先読みされて、展開を読まれるのを避けるということだろうが、なんか釈然としない。前回覚醒の魔法が依頼者を幸せにすることができなかったと落ち込んでいたソラが、なんで最後気が晴れたのかというのも判断がつかない。ホントに今回のサブタイにある通り、「友達」のおかげなのか?。
 うーん、なんつーか、第1話の描写からしてソラは性根の優しい素直な娘というイメージがこびりついているので、全編を通じてそうであってほしいという自分の願望が邪魔をしているのかな?。覚醒の魔法までソラは成功しつづけていたので、あの悲劇で癇癪を起こしたり、小さな女の子を追っかけると主張して、ひよりやほのみを振り回すに至って、ソラもあの年齢に見合ったフツーの気分屋の女の子であるってのを描いていたのか?。そうでないのかもしれないのだが、どうも面喰う。どうしようもないことで悩んで周囲への配慮を忘れたり、その苛立ちが友達との付き合いで、理屈もヘッタクレもなくなんとなく解消されていく…まぁ若者ってのはそんなものだよな…という風にしか解釈できなかったのだがどうか?。なんつーか、最後ソラの気分が晴れるのなら、彼女が葛藤して、直面した問題に自分なりの答えをだすものだと思っていただけに、なんともビックリ。えーっと、もしかしてソラは覚醒の魔法の出来事に何らかの答を出していたという描写があったっけか?。
 最後の仲直りの魔法はどうなんだろう?。本当に仲直りの魔法とやらをかけていたのか、それともシンデレラを持ち出すほどに魔法の力に憧れていたるり子のために、格好だけの見せものとして演じただけなのか、これまた判断に迷う。ま、フツーは本人の力で解決させるよう仕向けるがな〜。
 というわけで、なんともわかりにくい回ではありました。若者特有の悩みってのはいろいろ取り上げられていたけど、それに対する答えも承けもほとんど無かったというか。表情がくるくる変わるってのは面白く拝見いたしましたが、どうにも腰の落ち着かない感じが最後までしてましたよ。ちょっと他の感想サイトさんをまわってみますかね。