殺人を誇るなよなぁ。品が悪い。
非文明の組織と文明の組織の戦い。非文明のほうが文明の象徴である自動車レースで勝負を挑むなど、正直これも荒唐無稽なんだろうけど、今までと違って色々考えさせられる。まず、非文明組織の頑迷さ。今となっては文明の強さは経済力に強く依存するというのがわかってしまっているんだけど、このインカの長の自信はどう判断してよいやらわからない。今ではむしろ少数民族保護の流れであったりするんだが、それにしたってこの作品のように文明側が非文明側を保護するという流れ。ま、今までの世界的流れからいうと非文明側も文明側の貨幣経済や工業製品にいやがおうもなく巻き込まれていくということではあるんだが。
しかしクリ坊もまた密航かよ。しかも今度は他所様のものを食い荒らすというおまけ付きだし。これで餓鬼の思い付きが物語の原動力にもなってしまうんでなんともなぁ。これぐらいの無茶はさらっと流さないと楽しめないんだろうけどなぁ。
今回は火山が噴火する様子がゆらめいてみえるところなど、作画の部分で楽しめたりした。