咲-Saki- 全国編 第10話

 のみ手とは麻雀漫画では変則的。
 岩手代表の担当回。とはいえ、姉帯がメイン。やはり組織論というより、キャラ押し面が大きい。今までは個性派の打ち手をどうひとつにまとめるかというのが多かったが、今期は与えられた条件があって、そういう状態だった的なところ。大阪代表は数居る部員から選択するだけだったし、鹿児島代表はメンバー固定で、おそらく親族か何か強固な繋がりが初めからある模様。岩手代表はそもそもメンバーが足りない状況でチーム結成時から雰囲気はよい。いやまぁもう新登場のチームで混乱要素とか描いている暇はそりゃないわな。
 かといって主人公側のチームの波乱を描くわけでもなく、どちらかというと、もう麻雀を楽しむ雰囲気とはこういうものだ!というのを示す意図があるんだろうか?。スポ根の素材を麻雀にしたものと見ることもできるんだけど、昨今のスポ根のあり方自体が変化していると見るべきか。ロウきゅーぶ!も熱血とは違ってたし、勝つために特訓って流れでは確かにないワナ。対戦するチームそれぞれに個性があり、試合自体を楽しむというのは確かにトレンドにはなってる。ゆるやかな連帯を描いてくれるのはありがたいんだけど、その分現実社会とのリンクは感じにくゝはなるな。だからどうだって話ではあるけど。