JMM-JMM | 村上龍電子本製作所

 詳細は3月掲載だが、お題は「企業経営と国家の運営ですが、どういう共通点があり、どこが違うのでしょうか。」。数いる専門家の中で、ズバリ言い切ったのが会社員の人。

 国家の起源には諸説あります。国家の起源について、最も経済的な視点から考えているのは、おそらく唯物論によるもので、ある集団の生産力が一定程度向上し余剰が出るようになったときに、支配階級が、生産と分配を自分たちに都合のよい形で保つために国家を作った、というものです。軍隊などの暴力装置によって支配体制を維持し、被支配者を搾取して富を支配層に集中させるのが国家の目的とされます。

 やれ金融関係企業勤務とか経済学者とか、あまりズバリと物を言い過ぎると仕事がなくなっちゃうわけで、そこらへんしかたのない部分はあるとは思う。簡単に表現できるのに、一般にはほとんど使わない専門用語や横文字、すっきり言えるのに論理をこねくり回して分かりにくくしているのも、仕事のためなんだと思う。でもそれって学者は国民に、金融関係者は顧客に向いて仕事をしているとは言わないよね。
 今回もゴールドマンサックスの人が、本題とは関係ない話に逸れて、高速道路の民営化を主張していて、自分トコの利益誘導に使っていた。まぁメールマガジンなんで、そういう騙しが入っている事は承知の上で、自己責任で読むしかないとは思うが、どうなんだろうね?。読んで時間の無駄だったなという投稿も多いので、そこらへん素早く見抜けるような構成だとありがたいが、それは贅沢というものだろう。