まぁ忘れないうちに一気に書いてしまうが。

 選挙と交通事情で思い出したのだが、ずっと書きたかったことが老齢化社会の弊害を感じるということ。一週間ほど前に本屋に行った時に、平積みされている新書の中に「若者世代を食い物にして生き長らえる老人たち」というテーマの本があって、昨日買おうと近くの本屋に行ったら無かった。また見つけたら読んでみたいが、現象としては益々実感する。
 もちろん年金問題などもそうなのだが、以前も書いた「田舎の老人は車がないと余計ボケるから、自動車に乗るなとも言えない」ということが特に気になるのだ。毎日の通勤で50㎞/h制限のところを30ぐらいで走ったりするのがいて、それがほとんど例外なく老人なのだ。これまた厚かましいことに、通勤で混雑するような時間帯を選んで(というかそれ以外の時間帯走ることがめったにないのでなんともいえないのだが)走るので迷惑この上ない。
 実はなんで気になるのかというと、実は気がついたことがあって、それが断然ビックリするような現実だったからなのだ。それは、4〜5年前は道路をうろちょろ走って他の走行者に迷惑をかけるのが大抵“おんな”だったのが、現在ではまったくひっくり返っていることに突然気がついたからなのだ。だいたいノロノロ走って周囲にストレスを与えているのがほぼ9割がた“男の老人”なのだ。どうです?。びっくりでしょう?。
 大体年齢的には50代以降が多いんだけど、結構若いのもいる。女もいないわけではないが、圧倒的に性別で言うと男が多い。もちろん老人のすべてがそうだとは言わない。公道を走るからには当然対向車も見るわけで、ちゃんと流れに乗って走っている老人の方もたくさんいらっしゃる。周囲を見て走らないドライバーの割合としては老人のほんの一部の人間だと思う。ただ、周囲にストレスを与える人間の内訳を経験的に見ると、それはほとんど男の老人であったりする。時代が急激に変わったことを実感した貴重な経験であった。
 まぁネット調査というのもなんだが、Yahooリサーチでほぼすべての年齢層で安倍政権の支持率が10%少々(これは高額所得者の割合に近い)なのに対して、60代以上になるととたんに30%ほどになるというのも納得である。老人の心配事といえば年金がほとんどだから、それに関して甘い言葉で擦り寄ってくる自民党にはたいそう老人の支持者も多いんだと思う。寄らば大樹の陰とばかりに巨人ばっかり応援しているうちに野球界全体が低迷したことゝいゝ、公道でのノロノロ運転といゝ、自分のことしか見えてなくて自分にだけ優しいことばっかりしているうちに、周囲も巻き込んで全体を落ち込ませるという構図が見えてくるようだ。団塊の世代の大量退職で(その一部の人間でしかないとはいえ)我欲の強い人間が多数を占めて、それが全体の方向性を決めるとなると、これからの日本まだまだ捨てたもんである。こういう空回りしたオッサンが「自民党が〜、自民党が〜」と言って支持して日本を崩落の渦に叩き込むんだろうなぁ。