ロミオ×ジュリエット 第20話「使命 〜揺るぎなき一歩〜」

 手を汚してはいけない時に手を汚すモンタギューと手を汚さねばならない時に手を汚さないキャピュレット…でいいのかな?。
 久しぶりでした。制作されたのは昔のことなんだろうけど、さすがに2週間のブランクも予定にあったのか仕上げを詰める余裕があったのかな?。なんかグダグダでもないし、かといって勢いだけで突っ走るということもなかったような気がする。
 ネオ・ヴェローナが空に浮かんでいるというのは以前明かされていたが、ヴェローナ周辺の村も一緒なんだよね?。まぁどちらにせよ、この大陸は島国日本を表しており、ネオ・ヴェローナの街は日本の大都市、鉱山(まさに夕張)やロミオが耕していた村は日本の地方を表すと見ていいだろう。水や日光が足りているのに土に力が無くて作物が育たないというのも地方の様子そのまゝじゃないですか。まぁそうなると、自民党も都市部では既に民衆の支持を失っているってとこなんでしょうかね?。身内にすら恐怖政治って自民党そのまんまなのか?。
 エスカラスあたりも日本の活力かなんか抽象的なものを表しているんでしょう。グラディスカ鉱山での採掘が出来なくなっているから、そのことで困っていてもおかしくないんだけど、そういう描写は無いなぁ。老人も庭師も調和が大切でそれを未来永劫受け継いでいかなくてはならないものを、人間の強欲のせいで世界は滅ぶといっているわけで、まぁこれも最近の市場原理主義批判辺りにも繋がってくるんだろう。
 そんでその解決方法が贅を貪っていたモンタギューやその取り巻き貴族を追っ払って新たな調和を生み出す*1というのではなくて、ずっと虐げられていたジュリエットの犠牲によると庭師(と、たぶん老人もそう思っているんだろう)が言っているのが泣ける。
 なんかジュリエットが生贄になって死ぬという可能性が示されたわけだが、まだまだ結論を予測して楽しむ段階ではなさそうな。実際には最終話までの脚本は仕上げっていると思うんですけどね。

*1:テストケースとして今までのロミオの描写があったのだとは思うが。