さて、これからの日本をどうするのか

 安倍のドス黒い陰謀がいくら理不尽だといっても、彼を倒してそれでめでたしではない。自民党自由党系と日本民主党系とで日本への貢献度(犯罪度)も違うとは思うのだが、やはり中曽根内閣以降のバブル以後の日本の混乱の責任は全体でとってもらわなければならないと思う。かといって自由党系の小沢率いる民主党も政策が大幅に触れるので信用ならないし、社民党共産党*1も心もとないしなぁ…。
 まず、やはり日本を荒廃させた原因はやっぱり政党政治なんじゃないのか?と思う。郵政民営化選挙のときにも、あそこで小泉首相が見事に証明して見せたのは、国会議員は党利・党略のために動くべきであって、国民の代表として意見を述べることではないということだ。政党という利権団体が強力になって、民意を無視して党のための日本を作り上げる、ドイツのヒトラー国家社会主義が国民のためのファシズムならば、小泉・安倍の掲げる主張は自民党のためだけのファシズムになっているのでは?とも思う。大政翼賛会では困るが、政党ではない、国民の本当の代表者(代議士制がその任に堪えるかわからないんだが)政治を目指すべきなんじゃないかと思う。かなりキレイ事を言っているとは思うのだが、時間がかかろうとも、代表者がなにかの組織の利益を代弁することなく、国民の一人として国政について議論すべきなのではないか?。意見の似たもの同士は糾合したほうが話もスムースにいくと思うので、まぁ現実問題無理という気はするが。ただ、政党政治は必然的に腐敗するということが経験で得られたことは大きいと思う。
 あとはやっぱり敗戦のおさらいはやっとかなくてはならないと思う。ここの反省を日本国民が冷静に行っていないからこそ同じ過ちを繰り返すのだと思う。死んでしまったらそれ以上罪を追求されないというのは、もう通用しない時代に入ってきているんじゃないかと思う。現在の権力層が逃げ切り世代と言われているように、どんな犯罪を起こしてもあとから逃げ切ってしまえばOK、自分が権力を握るのにどんな汚い手を使っても、検察や警察を買収して起訴されなきゃOK、その権力で我田引水しちゃっても、そのおかげで他人が苦しんでもOK、その権力を子供に引き継がせて、他人がいくら正しいことをしていても頭を押さえつけちゃえばOK、万が一自分の犯罪がバれても、権力を使って法律を自分に有利に変えちゃえばOK、万が一犯罪がバれても、退職したり、死んでしまえば追求されなくてOKというのをわかってやっていると思う。まず、戦争に追いやった人間を徹底的に追及することが先だと思う。
 あとは日本がどこで間違えたのか?という振り返りをやんなくちゃならないと思う。自分的には田中角栄失脚(エネルギーショックぐらい)まで、最低でも中曽根内閣発足前まではさかのぼり、その時代のシステムに帰るよう努力した上で、現代の情勢にあわせるべくアレンジはしていかなくちゃなんないと思う。もちろん昔がすべてよかったわけでもないから、そのアレンジで苦労するとは思いますが。ただすべて昔通りにしてうまくいくとも思えないんだよな。派遣法が改悪され始める、中教審あたりがゆとり側に方針を割り振る、大店法が悪用されるのがそのぐらいだろうから、そこは外せないだろう。
 憲法9条は微妙だねぇ。実際に自衛隊は紛争を解決するに足る戦力になっていると思うので、実害があるわけじゃないんだよね。天皇のパフォーマンス論からいうと、日本はいまだかつて武装解除されたことがたった一度しかなくて、そのときの慣例というか法律が未だに残っていて、いわば戦力が公言できない国家としてちょっと欠陥がある状態にはなっている。ただ、最近の戦争は「先に手を出したほうが大義を失う」というトレンドになっているので、自衛隊に向かい合っている(敵の)軍隊は非常に手を出しづらくなっている、だから戦争状態がまず起こらない。平和憲法を掲げている軍隊に手を出したら、国際的にきついバッシングを受けるということが逆説的に抑止力にもなっているというのは結構戦争をしたくない側としては戦術としてかなりメリットがあるんだよね。別に憲法を弄らなくても、「敵に攻撃を受けたら反撃を検討してよい」みたいな特別措置法をたった一文入れとくだけ*2でなんとでもなるので、憲法を弄るための国民投票法案なんて実は必要なかったりする。話はズれるが、国民投票法案は別の意図があると見るべき。
 国際競争力のことを考えると、たしかに日本もうかうかはしていられないのだが、まず国内の権力層の搾取をやめるだけでも資金が還流し、各人の仕事に余裕もできるし、その余裕の中で方向性が見えてくると思う。まず国内産業の建て直しをすることが先決で、余力が出てから国際競争力を考えても遅くないのではないか?。今は権力層に金が滞留して、全体から日本を見ると生産が落ち込んでいる(つまり日本が財産をもっていると仮定して、財産の大半を権力層に掠め取られ、のこりの財産で汲々と生活をやっている状態。財産を増やす活動がほとんどなされていない状態。)ので、必要最小限の財(資源)のみの貿易に抑えつつ、国内で経済をまわしていくよう取り組むべきだと思う。もちろん外国資本はできるだけ追い出して、海外に資本が流出するのも極力抑える。外国人労働者はなし、もちろん人材の海外流出も無しの方向で。「鎖国」というのはあまりに非現実的なので、貿易に関しては黒字にも赤字にもならないようコントロール、人間も技術流出に気をつけながら数を抑えつつ交流を行う程度にすべきなんじゃないか?。
 正直何をやっていったら世界的に喰っていけるのかなんて誰にもわかんないと思う。というかもうこれからしばらくは世界に何を売ったら儲かるか?なんて考えは通用しなくなってくるのではないかと思っている。そうなると、生きていくための食い物を確保したら、どのように生きていくのか?というのを考えつつ社会を構成しなおしていく段階なんだと思う。今流行りのロハスがその答えとまではまだいえないとは思うが、選択の1つなんじゃないかとは思っている。安倍政権を見るにつけ、人を恫喝して権力層が楽をしようとしているのを見るにつけ醜いと思うのだが、あんなことはもうやめて、人がお互い気を遣いあって心穏やかに生活できるようになっていけたらとは思っている。ガンダムWのトレーズ閣下は権力層としてはまだいいことを言っているかもと。

*1:なんつーか、敗戦直後軍備放棄に反対したとか、北方領土問題に対する態度なんかを見ると、自民党よりよっぽど愛国的だとおもうんだけどねぇ。あ、天皇制は廃止だったっけ?。

*2:いや特別法がなくても、攻撃を受けてある程度我慢しさえすれば、それから反撃しても他国は同情してくれる。