ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜 第8話「告白の章」

 二人の距離云々はやっぱり前回の話なんでしょうか?。
 いやいやいや、会話劇として結構楽しめました。リタ姫の言葉にゲルニア本人から裏づけが取れるなんて、話が出来すぎだとは思うんですが、ゲルニアの変質的行動になんらかの合理的理由でもあるかのような流れは面白かった。物語の上で、今回はガラハドが優遇されてましたな。
 ティナが字をかけないってのはどういう意図があるんかいな?。ヨーロッパ辺りは確かに庶民の識字率が悪かったらしいのだが、貴族もかけないのが多かったらしい。学問は学者がやるものであって、王や貴族は彼らを雇うことによって知識を内在化していたというのは以前触れたような気がする。リタ姫が読み書きができるってのは今までの描写から自然ではありましたが。リタ姫がティナが書けないということについて気を遣っていたというのはなかなかできた人ですわな。ふつう庶民とはそういうものみたいな流し方をしてもおかしくは無いんだけど、ああいう対応をするからには、やっぱり読み書きができるというのはウエルベールでは割と普通だったみたいな受け取り方も出来ますわな。
 書けないといっても、読みはできるんでしょうね。学はないけど気のいい人間って描写なんですが、どうもあの描写を入れてきたのが不自然に思えて、スタッフの意図があるんじゃないかと思ってしまうんですよ。