ロミオ×ジュリエット 第4話「恥じらい 〜雨に打たれて〜」

 馬がロレンス神父かよ!。なぁんてね。
 うーん、アイリスはキャピュレットの遺徳もしくは善治という記号*1なんでしょうかね?。いや、キャピュレットが善政をしいていたという描写はないんですけどね。まぁ前回モンタギューが苛政をしいているというのが明かされましたので、そこらへんのとこ無理なく作ってあるんでしょうけど。
 モンタギューが善政をしいているのであれば、キャピュレットもお家再興なんて考えがしぼむんだと思うんですよね。キャピュレットの残り種を捜す娘狩りも、キャピュレットよりモンタギューのほうがいいってことだったら市民が進んで協力するだろうし。まぁ権力を奪うのに一族を皆殺しにするぐらいなんだから、やり方は強引なんだろう。
 つーか、ジュリエットは義賊をやっていて、そういうことに気付いてなかったんだろうか?。キャピュレットの名を口にするとあらぬ疑いをかけられるので庶民は口をつぐんでいたということでも不思議ではないが。まぁそういう分別があればロミオに恋云々はないとは思うんですが。原作ではジュリエットは14歳とは思えぬ機転の利かせ方で、ロミオがバカ殿っぽかったのだが、むしろアニメではジュリエットがバカ殿って感じですかね。宴会でも原作ではキャピュレット家にロミオが忍び込む形だったのが、アニメではジュリエットが忍び込む形になっていて結構逆転形式となってます。
 まぁいろいろ楽しませてくれますなぁ。雨宿りのシーンもよくあるパターンながら間の取り方とかかなり考え尽くされた描写の模様。あんまり下心を刺激しないで男女の機微を描いてくれるのはオジサンとしてありがたい。萌えアニメだと「キャー」パッチーンみたいな描写にしてしまうもんな。品を持って穏やかに盛り上げてくれるっていうか。急アクセル急ブレーキも見ていて楽しくないわけではないんだけど、疲れるんだよね。

*1:家紋にあるとおり、アイリスはキャピュレット家そのもの、バラはモンタギュー家そのものを指すようですが。