通勤中にアニソンを聴いていたのですが。

 舞乙のEDだかOP2だかを聞いて、ふと作品を思い返してみたのですが、どうもマシロ女王の印象が強く残ってます。一時の興奮から醒めてみて、一体あの作品のテーマとはなんだったんだろうとつらつら考えてみると、キャラ的側面では、どうも主人公のアリカやその対照のニナはどうでも良かったんじゃないかと思えてきます。オトメシステムについても、これは私の頭が悪いせいなのだとは思いますが、何かのメタとか新しい提案だとも思えない。先進国が自国を成り立たせているテクノロジーというのは分かりますが、今一ピンと来ない。放映中にはあれだけ国際情勢がどうのといっていたのに。
 まずアリカなんですが、オトメに対する漠然とした理想しかなく、途中でセルゲイとの色恋に埋没してしまって、友情すらかすんでしまったような感じます。不遇な身の上から健気にがんばるニナの姿にうたれていたのですが、結局密かな思いが表に出てしまうことによってどうも品性を落としてしまったような気がしました。別に自分の欲望で周囲を振り回したり自分を追い詰めたりしてしまうことは前作からの継続なので、それはそれで狙ってもいたんでしょうがどうもパンチが弱い。
 そしてやっぱりあの物語の主役は誰かと考えてみると、それはマシロだったのでは?と自分の印象にいまでも残っているということだけを判断材料にすると、そう思ってしまうのです。まぁアクセントがそこに置かれていた程度かもしれませんが。そしてミドリの姿などもともに浮かんでくるのです。でも、それはありきたりな貴種流離譚でしかないともいえます。そしてこの読みが正しいのだとすれば、ターゲット層が浮かび上がってくるような気がします。でもその層に伝わんのかなぁ?。スタッフも狙いはそこにあったとしてもそんなに気張らずに楽しみながら作っているかもしれませんし。
 ミスマリアが美味しいところを持っていったってことはまだ覚えていましたよ。