第13話「モーメント・オブ・トゥルース」その1

 構成に脈絡が無いですが、今日は最終話自体について考えてみます。話を整理してみると、

  • エルロイ提督は地球連合を味方と思っていたが、攻撃を受け失意のまゝ殉職。
  • アマテラス側も地球連合を味方と思っていたが、司令官の勧告で味方ではないことを知る。連合は意図を隠すため報道を捏造。
  • 貪欲な地球連合に一泡ふかせようと、ディータとともに報道を利用しようと試みる。
  • 助けにきたはずの連合艦隊がアマテラスを攻撃する様をスクープさせる。連合の意図を明かすとともに連合艦隊の4隻を撃沈。シメイ・スパイクスが犠牲に。
  • 連合は信用を失う。シノン達は生き延び、ヘンリエッタ星域の混乱が一時回復。

 
 “真実が明かされるとき”とでも訳すのでしょうか、登場人物達の意図など詳細が明かされると思っていたのですが、あいまいなまゝ終わった感じがします。
 アマテラス独立の首謀者はシメイではあるのですが、間宮元総理がシメイを利用したのか、シメイが間宮元総理を利用したのかとても気になっていました。この描写だと間宮元総理が(シメイを利用したかどうかはわかりませんが)自分が政権に返り咲くのにアマテラスの独立を利用したと読めました。少なくともシメイが地球連合の協力を取り付けるために間宮元総理を動かしたということではないようです。でもまぁシノンの機転で地球連合は貪欲な意図を暴かれて撤退せざるを得なかったようですから、間宮元総理の政権復帰はできなかったと見るべきでしょう。シメイが今一わかりません。順当なのは切望していた地球連合に裏切られて失意のまゝ特攻をかけたという見方です。気になるのはリオの「あの方は…最初からずっと」という発言です。この後に続くのが「いざというときには死ぬつもりだった」のか、「連合が最後にはアマテラスを処分してくるだろうと予測していた」のかわかりかねるところです。前者の方が可能性が高そうですが。
 そもそもこのサイトを始めたのがhttp://d.hatena.ne.jp/amagami/さんへコメントを書いたのがきっかけでした。どのような結末になるか楽しみですと書いたのですが、登場人物達のもがきが徒労に終わったのではなく、とりあえず一矢報いる形で終わったようです。