なんとも厳しい業界のようで

 タイムリーというかなんというか、切込隊長氏のところでデジタルハリウッド騒動にかこつけて気になるエントリーhttp://kiri.jblog.org/archives/001397.htmlがありました。全文が考えさせられる内容なのですが、とくに採用企業へのインタビューの中に特筆すべき点がありました。なんだか徳間か角川のようにも思えるのですが、アニメと書籍を同時に取り扱える企業ということで。参考になる部分を一つ抜き出してみます。

コンテンツ業界は誤解されがちですが、先鋭的で一部の人に熱狂的に支持してもらう作品よりも、多くの人にちょっとづつ長く楽しんでもらえるソフトのほうが利益が大きいのです。損益分岐グラフをよくご存知でしょうから詳細は申しませんが、例えばDVDタイトルでシリーズもの20巻を熱心なユーザーに各2万本お買い上げいただくより、1巻でいいから40万本出るほうが利益がはるかに大きいわけです。製作単価を考えれば一目瞭然ですし、一度40万本出してしまえば、数年寝かせてまた回収する方法がいくらでもあります。

まぁ、スターシップ・オペレーターズが多くの人に楽しんでもらえるコンテンツなのかどうかはここでは触れませんが。それにしてもコンテンツ業界の人材は使い捨て感覚で扱われるとか、携帯電話・DVD・パチスロよりアニメは期待度が低いなど中の人の苦労を考えると頭が下がります。末端のアニメーターの悲惨な暮らしは新聞にも載りましたし。