うーん

 なんかすでに本作品をダメ認定した上で、ダメな理由をとうとうと述べているだけのような気がしますが、私としては未だにダメとは思っておりません。ベストは無理でもベターを目指してスタッフはがんばっていると思うわけです。しかし、ストーリーに文句があるというのも私はわかるような気がするのです。ただねぇ…。
 私の好きな作品、それもアニメ鑑賞を再開してから最大評価をしている作品の一つに“カレイドスター”があります。女の子向きのアニメではあるのですが、世代を超越して語りかけてくるようなストーリーが今でも優れていると思っています。何度涙を実際に流して泣かされたことか。しかし前後編の2部構成を1年間でやる予定だったのが、前半の視聴率が良くなかったために打ち切りの噂が流れました。前編もいい出来だったんですよ。私が佐藤順一氏、ひいてはアニメ監督の名前をチェックし始めたのはこの作品からなのです。後編の放映が無事に決まったのですが、時間帯の変更がなされていました。残念なことですがストーリーをいくら練りこんだとしても、すなわちストーリー部分にいくら費用をかけたところで売上・利益にはつながらないわけです。まったくスパイクスの言う通りなんですよ。眼力のある少数の鑑賞者より、表面をなぞって喜ぶ大多数層を相手にしないと商売にならないんですわ。偉そうにストーリー云々言っている層だって、萌え要素をいれればストーリーのことなんてどうでもいいんだろ。ということがたとえばエヴァ庵野監督が学んだことだったわけで。いやエヴァの落ちが良いか悪いかはここでは触れませんが。なぜマスコミ全般がつまらなくなったのかはこの辺もあるのですが、それはまた別の機会に。
 水野良インタビューでふと考えてみたのですが、このアニメを1クールでやるのはやっぱり無謀な気がしてきました。2年ぐらい準備をしたそうですが、2クールでやるつもりが金の問題か枠をうまく確保できないかでしょうがなく1クールで作ってしまおうという流れなのかも知れず。いや、1クールで充分という判断が働いた可能性も大いにありうるわけですが。しかし人気次第では次が無いことを考えると、どうしても一気に原作第一部を終わらせたいという意向はわかります。というより、アニメの続編はないと見切ったうえでのこの作りなのかも。
 ビデオリサーチ社のHPに行って視聴率を見てきたんですが、アニメトップ10の視聴率しか載ってないです。ガンダムSEED-Dですら無い。サザエさん1位はあなどれませんが、ほとんどが子供向けでした。どこかのサイトで視聴率が1%ほどの作品の推移グラフを見せてくれていたのですが、そもそもスターシップ・オペレーターズの視聴率の確認ってどうやったらいいんですか?