女神のカフェテラス#19

 半分以上というかもう大半が下ネタで埋められてた…。なんつーかお色気シーンも、他の作品におけるバトルシーンのようなもので時間稼ぎでしかないんだけど、そういうもので埋めないと話が堅苦しくなるばかりではある。
 これでメインヒロインの祖母が二人登場したから残りは三人、しかも祖母たちのエピソード開示もまだだから、続編があるかどうかわかんないけど、今期は祖母たちが全員登場して…というのとプラスアルファで終わりかな。店の経営がうまくいくとか危機に遭うとかというのもどうせ作者の匙加減だし、ということはヒロインの個別の事情も、お色気も、店舗経営もやっぱりメインではないかな。で骨格部分は繋がりとは何か…とか、居場所とは何か…とか、親戚との確執も含めて、やっぱり社会システムの構造がメインだというのは変わらないかなー。ただ、最初っからすでに完成したものを全部見せちゃうとそこで終わってしまうので、徐々にベールを剥がしていくとかそんなのかね。
 で、居場所というか共同体ってのも、誰でも受け入れるというのではなく、かといって血縁だけしか受け入れないというものでもなく、今のところはっきりしてるのは祖母が受け入れたのは全員がかつて祖母と同じ職場で働いてた従業員の孫娘たちというわけで、何らかの縁があるというたたりまで。全開放系でもないけど、全くの閉鎖系でもないというのがミソで、このへんが今のところの妙味やね。

デリコス#2

 とりあえず事件対策本部を立ち上げて対策と子育ての開始。うーん、#1の段階では不安だらけだったのだが、#2ではかなりスッキリしてて面白くなりそうな予感。前回言った通り、早速子育てのしんどいところがてんこ盛り。でありながら、それぞれのトラブルが取っ散らからずに整理されてるので見てて混乱しないし考える余裕もある。秘密厳守の職場に子供がいるというのはどうかと思うが、仕事と子育ての場が分離されてないのは前近代では当たり前の光景だったし、複数の家族が入り乱れていると軽い分業体制を作れるのでなかなか考えられている感じ。保育園だと保母と幼児はそれぞれ世話する側世話される側と分離されてしまうので、子供どうしでの世話の分担ができるのだとすると、消費者めせんもだいぶ緩和される。子供の構成も、言語能力が発達してるのが多めで、本当に付きっ切りで大変な赤子は一人というのは、まぁそこそこよく考えられるとは思う。ただ、ある程度しつけされてる状態なので本当にしんどいところは避けてるよなぁという感じだけども、そこを再現してしまうとストレス度が半端ないのでこういうエンタメ作品だとまぁ順当だとは思う。
 物語のメインの舞台、今回でいうと捜査本部に子育て部屋も兼ねさせてキャラを一堂に会させてるのは、なるほど演劇の舞台と重ね合わせてるんだなーという感じでコレも感心しながら見てた。舞台だとメインキャラが全員座って会話劇をやると、なんとも動きがなくてダメダメになってしまうけど、アニメ(実写ドラマにできるのであればそれでもよいのだけども)だと視点切り替えも自在だし、声を張り上げたりオーバーアクションしなくてもいいので落ち着いて物語に入り込めるので、アニメにした甲斐はあるんじゃなかろうか。
 捜査が進んでくるとまた違ってくるのかもしれないけど、今のところ事件側にあんまり魅力がなくてその辺のバランスは悪いかなといったところ。メインキャラ四名が個人的に抱えてる問題、イエの問題、親子関係の問題がスッキリと今回一度で説明されてたのも手慣れた感じでその辺悪くはなかったな…。