シャイ#18

 忍者姉妹の過去話…と、まーた飲んだくれが茫然としてしまう話。どーするんやろね?、忍者妹のほうはアレだけ元の心根が優しい性格にしてたのに、豹変して里を壊滅までやるって、敵の組織の精神操作のせいにするんだろうか?…。セリフからするとそういう話にするようにも思えないんだけど、やはり敵の主張にも一理あるというか、むしろ敵の組織のほうが正しいみたいな構造にしてるような気も。
 しかしなんだねぇ、夜桜の感想で結局のところ戦後日本は近代市民の育成に失敗…というか近代市民の育成をすべきとも思ってなかったのだから…みたいな話で、全体の幸福と利益のために不特定多数のものが不特定多数のために共存しようという社会の構築に失敗しており、つい最近もツイートツリーで子ども食堂でたこ焼きを10円で配ってたら、餓鬼がそれを100円で転売してた…という話があって、
getnews.jp
魚拓
 大して知り合いでもないヨソ者に親切にしたところで、恩を仇で返す様な結果が待ってたりする。自分も常日頃から、子供食堂なんて特権階級による弱者からの搾取を助長するだけで、焼け石に水どころか逆効果といってるわけだが、そうでなくても、特権階級は金持ち同士で繋がりあって、弱者から奪ったカネを分け取りしてるので社会から富を収奪して益々権力を強化しちゃうし、仮に善人が共助だからと支援を続けていると、支援を受けてる方がその有難味を忘れ目先の欲に駆られて善人から収奪してしまい、結局弱者グループは内輪で奪い合いになって益々力を失ってしまい、特権階級との差がますます開いてしまう。そういう状況で一番損をするのが弱者を助けようとする善人なのであって、彼らが本来社会の上部構造でリーダーシップを発揮すべきなのに、使いべりしてしまっていつのまにか社会から退場してしまう結果になる。高度成長期は社会全体の富が爆上がりしてたから特権階級の搾取が問題にならなかったし、余剰価値がふんだんに社会全体に行き渡ることができる状況だったのだが、バブル崩壊以降は社会はシュリンクしてるのに特権階級が社会から奪うことしかしないからそりゃ格差は拡大するデショってなもんで、いつになったら慈善事業などというおためごかしの欺瞞性から目が覚めるんだろうと思うんだが、なんだろ?、助けたいとでも思ってる人間は、助ける行為をしてる自分に酔ってるだけで、自分の好意が実は格差を拡大することになんて頓着してないというか、弱者を助けようとするポージングを利用してその実実は弱者を喰いモノにする貧困ビジネスも昨今は盛んなようで…。
 そんななか、それでも自分の好意が逆効果にならないよう注意を払いながらどうすればよいか…ということについては結局のところ不特定多数を相手にしてちゃダメでしょみたいな大きな枠組みが述べられてるのかね…というのが昨今の作品を視聴した印象。夜桜では最初のスタートでは何の関係性もない身寄りのない孤児だった主人公が、スパイ家族と知り合いになり、ついには家族関係という経済的なだけでなく運命共同体になることによって、相互相補的な関係性になる。そこでは片方が一方的に助けられるという関係性はない。
 この作品においても、1クール目は顔の見えない大衆に主人公は非難もされるわけだけど、偶然助けて顔見知りになり転校までしてきて友達になったサブキャラとはやはり相互相補的な関係性になっているし、今期の忍者少女にしてもきっかけは偶然でも縁あって顔見知りになってやはり片方が一方的に助けられる…という関係性にはなってない。上記のたこ焼きの件についていえば、10円のたこ焼きを100円で転売してた餓鬼が、その行為でしっぺ返しを受けるとか、そういう連環の中に入ればそういう行為もなくなるのだろうけど、まず不特定多数に安易にサービスすることをやめようよ…という話なんじゃなかろうか。イナゴは蝗害なんだから、前近代だったら食わせる以前に退治の対象でしょ。
 まぁ最初は面識のないキャラ同士が知りあって共闘するって展開はそもそもが物語の根幹なのでアレだけど、忍者少女の妹闇落ち展開を見せてきたことで1クール目よりはマシになってきたかもってとこかねぇ。

狼と香辛料MMTWW~#19

 黄鉄鉱信用取引編終わり。結局ヒロインは心変わりなどしてませんでしたというオチ。男は女の不安をわかってやれよ…という話のようだけど、若いとなかなか難しい話だよなー。結論をガチガチに固めて視聴してたわけではないんだけど、使いの少年を転ばせたりするのが妙にいらいらした以外はまぁこんなものかな。
 今回のエピソードはゲストキャラに@千葉紗子に@渡辺明乃がキャスティングされててなんか懐かしかった。作り直し作品なだけあって声優が豪華だよなー。