巨人化した二人が最初に壊すのが宗教施設。
うーん、終わってしまった。ダラダラ見続けるにはちょうどよいテンポになっていたと思うので、なんか残念。人間が巨人化する仕組みも伏せられたまゝだったな。まぁ原作が終わっていないので俺達の戦いはまだまだ続くEndで構わないんだけど、なんか微妙な感じだな。続編があれば確かに見たいというのはあるんだけど、だからといって続編が楽しみで仕方がないというほどでもない。
今回の女型の巨人のエピソードでも、なんでアニーが巨人化するようになったのか、アニーが巨人化してまでやりたかったことはなんなのか、アニーがエレンを捕獲しようとしたのはなぜかなど、まぁ巨人化に関連することではあるんだろうけど、一切が伏せられたまゝ物語が一旦閉じじゃうもんな。自身の生存のために必要もないのに人間を食い散らかす巨人は特に日本の特権階級のメタファーなんだろうなというのは一つあろうが、じゃあなんでその巨人側にアニーがいるのかとかいろいろ考える点はあるが、まぁなかなかそのへんスッキリした構図は与えてくれないよね。
というわけで、自分的には漫画をチェックする代わりにアニメで内容確認ってとこでしたが、まぁその点においては十分だったかと。わりあいエグい描写はあったものゝ、語られている内容はそうヘンなことでもなく、むしろ当たり前ってことのほうが多かったかも。人類が陥っている窮地を打開するために、超人や善人を配置するのはある意味仕方がないという気がするが、その分理屈的な説得力は犠牲になってしまったかも。現実問題、このぐらいの危機に遭ったら、人類協力するとかそういう風になるんじゃなくて、むしろ特権階級側が火事場泥棒（特権階級は放火魔も兼ねる場合が多い）になり、格差はますます拡大していくからなぁ。もし作者が世の中をどうにかして変えていきたいという志があるのならむしろそういう内部の敵をそれとなく描くわけで、超人を使って乗り越える姿を描くからにはそういうものよりは娯楽性を重視したものと考えるべきなんだろうけどね。まぁそのへんどうでもいゝや。
というわけで、昔だったらもうちょっと感情移入してたんだろうけど、なんかこの10年ほどの政治状況を見ちゃってる身としてはなんか他人事のような気がしていた。でもクォリティは十分高いし、画面に釘付けにされるだけのものはあったと思う。ちょっと辛めだとはおもうが、こゝはおもろで。
