無職転生2#24

 学園都市の我が家に戻ってきて続きがあるよEND。一期でひきこもりが解消し、二期で家族とのわだかまりという、主人公にとっての前世から抱えていたものがすべて解消した形になっているので、別にこれにて物語は終わり…でもいいんだけど、それならヨメの話なんてやらなくてもいいのでそのへんはまぁ。ヤマモトHPさん所だったような気がするが、そもそもアニメを制作してるスタッフは、この作品をアニメ化するために企業を立ち上げたというのを見た記憶があるので、まぁ原作の最後までやれるもんならアニメ化を完遂するんだろうなとは思ってたから、フツーに続編あるデショとは思ってた。主人公にとっては不本意な別れ方をした本命の赤毛ちゃんの後ろ姿がチラ見せされてたから、彼女も次期では本格的に物語に復帰するんだろう。
 いつもの出来だったから特に問題はないけど、次期視聴どうするかはぼんやり未定。現在のキャラの関係性のままだったら予定調和のままの展開だろうけど、擾乱要素として赤毛ちゃんを投入してくるんだろうし、それなりに他の〆そうな気もするけど…。

夜桜#13

 主人公の家族の死の謎に迫るの巻。うーん、これ本当にスパイものなんだろうか?。なんか初めてヒロイン家族も主人公の親の死に驚いていて、ありえんだろ…とか思ってた。そもそも一般でも結婚相手の身辺調査はたくさんの人たちがやってるし、ヒロインがあの家族にとってそんなにも重要なら、幼少時から親しいという段階で調査してる筈。しかも主人公の親が何らかの形であの家族とかかわっていたのならなおさら。
 図書館のあり方もよくわからん。主人公が鍵をハメたら隠し情報が見られるようになるのはまだしも、不正アクセス扱いなら、そんなの鍵以前にもっと閲覧に関してアクセス権の制限をしとけばいい。別に隠し情報が保管されていて、それを主人公が知るということを読者に示すことが目的なのだから、こういうエピソードがあっても構わないんだけども、別になくても師匠は無いし、読んだ後の談出でドタバタはあまりにも滑稽。それは今回の病院長のPCにアクセスして…のシーンも一緒。
 スパイといえば、たしかに敵組織に対しての破壊工作だとか見栄えがするし、スパイものに期待する読者もそういうのを喜んで求めてるとは思うんでそれはそれでやったらいいとは思うんだけど、本来そういう作業は軍や警察などの暴力装置の特殊部隊の役割で、スパイといったら、秘匿情報の入手だとか、相手組織を混乱させるために有害情報を撒き散らすなど、あくまで「情報」のスペシャリストというのが本義。なので、そっちはザルでした…では格好がつかないと思うんだよね。個人的にはやっぱり今回も、「特権階級同士が繋がって権力を維持してる」という要素は楽しめたんだけども、他の読者視聴者は今回の話を本当に面白いと思ってるんだろうかどうにも理解不能。この作品そこそこ人気らしいんだけど、自分のように近代的価値観をディスって、前近代的な貴族階級のイヤ~な構造を示してる所に興味を示してるとは思えないんだよね。
 さて、しょぼカレさんとこでこれ一期で終わりと思ってたから連続2クールの情報を見てなるほどなと思った次第。1クールで終わったら何がやりたかったのかさっぱりわからんで終わってた。この1クールまるまる使ってキャラや世界観紹介をようやく終わったという感じなので、本題はここからといったところだろう。自分も客寄せパンダ要素とかバカ騒ぎ部分はある程度切り分けることができるようになったけど、それでもダメな部分にストレスを感じないわけではないので、いっちゃあなんだけど視聴意欲はそんなに高くない。

ささ恋#10

 ツンデレ黒髪ロングの過去話。あーだいぶ切れ込んできたな…という感じ。最初の頃はヌルくてちょっと…という感じだったけど、ここにきて愛憎錯綜する様子がなかなかはっきりしてきた。音楽に対する覚悟だとか、キャラ同士の感情のキャッチボールとか、ともすればメインテーマを食ってしまいそうになるほどの勢いがあって、しかしやはり百合モノとしての立ち位置は壊しておらず、どっちがメインテーマなのか判断に困るほどなのがなかなかよかった…。


鬼滅5#8

 親分が自分を囮にラスボスに大打撃を与え、キャラ層集合でこれから大一番ってとこで続きは劇場版という話。自分は親分の、子供はともかくヨメの同意はとっているだろうから、夫婦ともどもすごい覚悟やなとかちょっと身の引き締まる思いがしてたんだけど、ヨメには内緒だったからこれはこれでまた壮絶な話よな…。敵を騙すならまず味方からなので、こういう話立てには納得。
 しかし劇場版かー。自分原作は未読なんで先の展開がはっきりとわかってないんだけど、どっちにしろラスボスが倒されてENDのはずなので、次の劇場版でシリーズ完結ということなんだろうか。とすると、1クール12~13話で、今期8話ということは、引き算した残りの4~5話分が劇場版に充てられたということなんだろうか…。なんかシオシオ。もう原作は終わってるし、そうなるとシリーズ全体の盛り上がりはおそらく原作完結の時に一つのヤマを終えてるから、メディアミックスとしての盛り上がりということであれば時機を逸したという印象はある。
 しかし、今まで数々の敵の大ボスやラスボスでこんなにもアベ要素が出てきてビックリ。これで当のアベは自業自得の死を遂げるのだから、原作自体がリアル事情との連動企画なんじゃね?と思われるほどのタイミングなんだけど、どうなんかね?、作品では鬼の大ボス中ボスは一人として味方として合流しておらず、おそらくラスボスも最後に赦されるという展開ではないと思うんだけども、現実社会ではあれほど日本経済を衰退させて経済的弱者を大量に発生させるだけでなく、その過程で死人も少なからず出てるわけだが、アベ派を許してやれ…どころかまだ権力を握らせ続けてやれって層が(アベに税金を横流ししてもらってた層がそう思うのは当然なんだけど)そこそこいるようなので、つくづく日本人ってアホなのが多いよなって感じだけど。

けいおん#1~12

 先月末のふむふむのお供。ふむふむ自体Lv70ぐらいしか行ってないので大した時間ではなく#8まで視聴、でさっきで1期視聴完了。
 #1を視聴した段階ではなんでこんな作品が大人気だったんだ?、この作品を視聴しなかった過去の俺をほめてやりたい…とか思って#2では疲れのためもあって半分以上寝てたんだけど、時間が経ってその#2を最初っから見直してみたら、ちょっとずつフックした。ヒットの理由が一つ一つ腑に落ちる形で納得できたわけではないが、あーなるほど、ひっとしたのもわかるわーとか、当時のアニメ作品の質と比較してなるほどこういう作品がウケるのもそれなりに理由があるんだろうなという形で理解はできた。元々が4コマ漫画が原作なので、一定数の話をまとめた構成で眺めると、それなりに物語みたいな形にはなっているけど、原作自体が物語としての完成度を高めることをしてないと思われるので、それにこだわるのは筋が悪い。アニメは2009年発表だが、原作の連載は2007年に始まってるので、ブラック労働はまだプログラムの現場でデスマとかが知られるようになり、小鼠カイカクの労働者切り捨て政策がそろそろ牙を剥く段階で、全業種に広がっていく過程だったはずなので、まだまだ国民の間に危機感とか不安というのはあっても本当に実感してた層はそんなに多くない状況だったと思う。なので、作品自体どこか「終わりなき日常」感があるし、イカ天のような落ち着きのないバンドの狂乱ぶりから時間もたっていて、それなりにバンド活動に落ち着きが見られるようになった頃と考えるとしっくりくる。
 そろそろ新番組ラッシュになるが、ちょうど前期でガールズバンドを使った作品がそこそこあって、その中では個人のルサンチマンとか鬱屈した感情をバンド活動で表現するって内容が多いわけだが、この作品ではそういう要素が本当に希薄で、音楽を楽しむということが純粋に語られているのが新鮮。
 あとは余談だが、この作品、高校生が…という仕立てだけど、吹奏楽部も合唱部もあって両方音楽室を使わず軽音楽部が占有してるとか、ジャズ研があるとか、折田先生像があるとか、実際には大学生活の印象が強い。かといって京都大学がモデル化と思いきやそんなことはなく、正門から見た校舎は滋賀県にある小学校がモデルらしいし、そのへんはごちゃごちゃしてる。
 あと、つい最近最終回を迎えた死神坊ちゃんの作品中で@日笠陽子の歌唱力にちょっと驚いていたわけだが、この作品でも配役があって歌も歌ってた。個人的にあんまり歌手活動をしてるという印象がなかったのだけども、Wikipediaを見ると新人の頃から歌唱力に定評があったそうで、声優活動で売れたのちに歌手活動も本格化したらしい。いやまぁ他のキャラでもスフィアから選ばれてるし、そこそこ音楽モノとして考えられているんだけども、音楽映画風でもなく、ミュージカル臭もしないのはちょっと感心してた。
 しかし今となってはちょっと珍しくなっていると思うんだけど、間を十分にとって無音の効果を生かしてるという贅沢な作り。まぁ面白いかどうかは別にしても十分見ごたえのある作品にはなっていると思う。