アンメモ#9

 ヒロインが自分の気持ちに右往左往する話。まぁシナリオとしてはこんなものかなと思わなくもないんだけど、二人の距離を詰めるために都合よくインシデントが用意されてるように見えてしまうのがアレかな…。そのへん今までの話を振り返ってみてもなにか国としての大きなうねりがあるとか、主要キャラの社会的な立ち位置に照らし合わせて物事が推移していくタイプでないことに気づいてちょっと驚いてみたり。世界は二人のためにあって、事件はそれに付随してるって構造なのが驚きだよね…。


リンカイ#9

 財閥令嬢の担当回。なんか彼女の父親がちゃんと道を指し示す役割を果たしてたのに感心してしまった。父親が娘の事業計画にオッケーを出す場面がちょっとズッコケだったのだけども、どうやったらレースに勝てるのか答えがあるわけじゃないし、結論としてアレでいいのはわかるんだけども、現実の企業であんな事業計画書出したらNG喰らうのは必至なので…。まぁ勝てない現実に悩み、何らかの示唆を得て、自分なりの気づきを得るという展開は王道ではあるけど、若いサラリーマン応援歌的作品にしてみたら十分なお話だったとは思う。
 しかしED直後の転倒シーン何?、どの選手がどのキャラなのか全然わかんないから何がしたいのかイミフだったよ…。


ヨルクラ#9

 主人公の絵描きが仕事を受注して成り上がろうとする話。子供の成長物語というより、大人のバンドマンによくある分裂話っぽくなってきたな…。ただ、なんか難しいところで、絵描きはここで仕事を受けて名を売らなきゃ、絵描きとしてカネを稼ぐようになかなかならないと思うんで好機ではあるんだよね…。

ファブル#9

 メインヒロインの危機に際し、彼女を中心としていろいろキャラが集まってくる話。主人公がただ安穏と一年過ごして大過なくやり過ごしました…なんて結末にする筈がないので、いよいよクライマックスも近づいてきたなという感じ。このあたりに来ると物語として動きが激しくなるのでなんか目移りしてしまう感じ。

となりの妖怪#9

 カラス天狗の過去に絡めていろいろ吹っ切れる話。うーん、やっぱり個人的には妖怪と人間との距離が近すぎるのに違和感がある。妖怪は人間の何か未知なるものに対する畏敬の念のようなものが具体化したものだと思うので、そこには然るべき距離があって当然と考えてしまう。なので、人間と神とを同列に論じるのにはどうにも…という感じ。そうではなく、夏目友人帳のように妖怪がなんか弱者のメタファーだとか、神の形をとってはいるけど、人間の中に存在する対立関係みたいなものを描いているのであれば、それはそれで納得するんだけども、それとも違うんだよね。前々から言ってる通り、妖怪と人間とが同列の存在であるのなら、妖怪はいわば人間そのものであって人間同士の差異のようなもんになると思うんで、妖怪の形をとる必然性が無い。現実の人間が、自分とは文化や習慣の違う別の人間を異形のものとして見てしまうというのであれば、それは価値観の多様化した現代社会を表しているということで意味のあることだと思うんだけども、そういうのとも違うようなので、やはりこの物語いったい何が言いたいの?という感じ。