なんかいろいろあってドッと疲れた…。昨日の作品は昨日中に視聴してたけど、感想書かずに日を跨いでしまった。アニメ視聴意欲も減退してるっぽいけど、感想もかなり抜けが多いシーズンだったなと今更ながらに驚いてる。

ルプなな#12

 なんか丸く収まって大団円。えーっとなんじゃコリャといった感じ。花火当たりの話立ては陳腐だったのだけども、今回は際立ってセリフの鋭さが抜きんでてた。花火の話は、「オッペンハイマー」日本公開前の話としてすげぇタイムリーだし、火薬の無い世界というのも、よーく考えてみたら、機械式の時計を作る技術があるというのに鉄砲がない世界設定なのだからなんかオカシクて、あの皇太子ならおそらく兵器に転用するなど思いつくであろうし、主人公もそれはしかたがないという独り言だったしな。しかしまぁ技術提携もなんだけど、貧しい国だからこそやれスイス兵とかグルカ兵のように傭兵という生き方があって然るべきなんだけど…。
 しかしラストシーンはこれ以上はないというほど気合が入ってたな。静的な場面だったので元々枚数は少なくてもいいんだけど、一枚一枚のクォリティを高めていたし、指の動きが繊細で、主人公の指のしなやかさや柔らかさ、力の入れ具合まで表現できてたように思う。逆に三次ドラマだとあの指の表現は難しいんじゃなかろうか。もちろんセリフの一言一言に意味が込められていて、それを解きほぐす作業がすごく楽しいし、無粋を承知でいえば、指輪をハメるまでのシーンは、アレ、ベッドシーンの暗喩にもなっていたので、二重三重の意味で言葉の厳選が行われてる感じ。皇太子の謎かけも小粋だし、主人公の美しいものを見つけるたびというのもどういう意図があって、しかもその意図が徒労に終わるのなら主人公も提案なんぞしないだろうというのも想像できて、見てるこっちまで息をするのを忘れてしまうほど濃密な時間だった。
 なんか望外の出来だったな…。とはいえ、タイトル詐欺というか、主人公は悪役令嬢でも何でもないし、自由気ままだというから干物妹キャラなのかと思いきや、もう全然緊張感で気の張り通しの生活やし、なんか終わってみたら騙されていたんだなwwwみたいなちょっとした驚きがあった。


真の仲間2#12

 主人公とヒロインがついに結婚してEND。新勇者も肩の力が抜けて和解なるってところ。これで新勇者が大人だという設定だったらヽ(・ω・)/ズコーだが、おそらく精神的に不安定な思春期という設定だからなんだかいい話ダナーで終わったという感じ。ラストの主人公の言を聞くに、彼はこの先勇者が心が折れそうになる試練を味わった時に、心の支えになるような言葉を餞別に送ったんだなと思うとなかなかジーンときた。プロポーズシーンも涙が出て仕方がなかったな…。結婚式とか今だったら式に何百万もかけるのが慣例になってるし、いやまぁ夫婦によっては簡素に済ますことも多くなったらしいのだが、それにしても自分の庭に気の置ける友人を数人呼んで質素に行うなんて、日本でも前近代だと自宅で士気を上げるのがフツーだったから、これもなかなかほんわかする結末。指輪用の石も、いくらカネをかけたかというのではなく、他者からの贈り物を加工するというのがまたなんとも。
 まぁ何のかんの言って物語としては微妙だし、ドンくさい話運びではあったんだけど、この作品は終始自分が見たいと思っていたことを全部ごった煮にして見せてくれてたから大満足といったところ。上記ルプななもそうだったのだけども、カタルシスの表現がどうにも穏やかで通常のアニメとは毛色が違ってきてるのも、時代の変化なのかな…とぼんやり思った次第。