悪役Lv99#11

 魔王討伐に出発する直前まで。なんか色々あって整理が追っつかない。今回の話の大半は主人公が命を狙われるという展開なのだけど、そもそもの首謀者が親で結構重たい話。まぁゲーム世界の話なんで、人類の歴史の話とは違うんだけど、そもそも中世には近代以降の学園生活を営めるような学校なんかあるはずがないのでそのへんどうしてもふんわりした印象を持ってしまうから話がややこしくなるが、親が子供を殺すというのはなんか違和感がある。なのだけども昨日クリミア・ハン国の歴史をネットで読んでしまって、ハンの位を親子兄弟で取りあう骨肉の争いをこれでもかというほど見せつけられて、あーとなってしまったという。自分なんかは近代以降の生まれなんで、子供が国王に気に入られてるんなら、親も子供を利用して反国王派から国王派になればいいのにと思ってしまうが、そう簡単に宗旨替えできないのが前近代の貴族のあり方(もちろん史実には反例も数多く見受けられるのだが)ではあるので、これはこれで貴族の側面を反映してるんだなと。
 しかしホント脇役の存在感が薄いというか、もうちょっと個性と個性のぶつかり合いとしてのドラマが見たいと思わなくもないんだけど、もともとが私小説風の物語だしそれがこの作品の魅力だったりするのでないものねだりをしてもなぁといったところ。

乙女のお買い物を読んだ

 友人含む女子高生組四人と主人公とで服選びの巻。

 組織に入って日常生活を始めたはいいが、持ってる服がトレーニング用の胴着、部屋着のジャージ、通学用の制服しかないということで友人らと誘い合わせで買い物に。
 ところが自分で服を選ぶとなると、ファッションに興味がなかったから困ってしまい…。なのだが、友人の言によるとスタイルが良いので何着ても似合ってしまうから判断のしようがなかったという結論。途中で裸エプロンはNGと言われる場面があるのだが、そんなものは着ないと断固拒否…なのはフツーの話だと思うのだが、山暮らしで携帯端末すら持ってなかった情弱なのに裸エプロンが何かは知ってるのかwww。とはいえ、制服姿であっても、体の線がはっきり出るフィット感ばっちりのトップスに、下着が見えるか見えないかのギリギリまで攻めたミニスカで足の長さが極限まで主張されたボトムス?の組み合わせだと、堅物という性格に似合わぬ活発さを持ち合わせ、足の長さを生かしたスタイル強調のデザインはそれだけでもなかなかのもんだと思うけどな…。
 今回読んでて面白かったのは、内容というよりはキャラの組み合わせ。はーたんがサービス開始時に後々追加されるべきキャラとして生まれてすらいなかったと思うのだけども、早々にサ終にもならず、キャラが追加されるということで今回の友人とセットで途中から企画が考えられていたのか、それとも当初は友人関係とかすら設定されておらず、かなり後になってから関係性が考えられたのかとか、そんでもって友人関係でのキャラクター性の棲み分けとかどうやってひねり出していったのかを想像するのが楽しかった。当初はおばとの関係性のみで登場した、他者との距離を取りクールな性格のせつにゃ(八重樫南)、マスコットキャラ的な立ち位置のこいぬ(奈良県)、お調子者で補助的な役割のゆりっぺ(horosuke)、そして堅物で生真面目なはーたん(織音)と、誰を主役としても他の友人キャラが脇を固めることのできる編成にしてあって、バランスの良さを感じた。ただ、このサービス、元々はパッケージゲームのキャラクターがメインなので、オリジナルキャラに手を入れて考え尽くしたとしても、おそらくシナリオ上の出番はあんまりないんだろうな…という感じ。アニメだとかラノベだと平気で少年少女が世界を救う主役になってるけど、このサービスだとあくまで世界を救うのは大人が主導していて、確かに第一部も第二部も主役は女子高生だけども、あくまで世界を救ってる主体は組織であるという体裁をとっているから、思春期の不安定さの描写よりは、大人の事情がかなり出てくる。今回のイベントシナリオも、メインシナリオとは別のドタバタ喜劇だったし、まぁそのへん主軸がブレない感じだったしな…。
 もうエントリーにはしないけど、別にプレイしてる忍者モノのやつのイベントシナリオも久々にフックした。というか、メインシナリオをもう2~3章分読んでない…。早く読めよ自分…とは思うが、8節全部読むと最低でも一時間以上、だいたい二~三時間は読了するのにかかってしまうから、読み始めのハードルをどうしても高く感じてしまうんだよね。