Sランク娘#11
娘の帰省がかなわなくなる話。それぞれの居場所でのんびりしてたキャラ達がいろいろ動き出す様子。主人公は昔のパーティーの仲間に会いに行くようだし、身元を引き受けた二人を置いて招待に応じるというのもまた一波乱ある予感がするけど、どうにもアニメ版として何か大きなテーマを主張するようなエピソードになる気がしない。
うーん、やっぱり今一つパッとしない感じ。散発的にトラブルが起こりはするんだけど、基本日常系のような気がしてるので、こういうスタイルならだらだら続けて欲しいけど、おそらく続編もなさそうな感じだし、ホントいったいこのアニメ版でのメッセージとは何なのかどうにも主張が弱い感じがしてモヤる。
絆のアリル#22
二番手の三人組ユニットの発表会。褐色娘が紫髪に会いに行くエピソードでは、紫髪が主人公に興味を持ってもらって何か働きかけられ、それに受け答えすることでそのことを通じて自分が何者かを知る…というのを別の人でも示しており、まさに他者は自分を映す鏡という形になってた。ヒキの、主人公が歌詞を仕上げられない現況報告にしても、周囲は心配はするけど余計な口出しをしない…というのもよくできてたかな。フツーならアイデアの一つでも出したりするもんだけど、あくまで任せた仕事は最後まで本人に任せるのであって、余計な口出しは却って当人を混乱させることになる…というのを、まぁ脇キャラは自覚無しいにやってるという形なんだろうけど、この信頼関係がなかなか他の作品では見せられないから割と好印象。
ただねー、今回のゲストキャラのパフォーマンスは、他のキャラが行ってたようにこことして完成されてるとは全然思わなかったwwwし、動画にしてもアメリカの音楽シーンにおけるどっかでみたようなPVだったので、なんかズッコケたよ。
カミエラビ#10
主人公側のキャラが敵キャラに圧倒されて苦労する話。システムの核心に触れそうな感じだけどまだまだお預けっぽい。話としては熟成の段階で、展開も遅いから溜め回だけどあんまり退屈はしなかったかな。
16bit#10
主人公が別の世界線に戻ってしまい、少しでも前にいた世界線に戻すために決意を新たにする話。主人公が戻った世界線は前回のヒキでもいろいろ考えてよくわからんかったというか、どうしてそうなったのかのはっきりした理由も見あたらなくて困った。異世界転生モノのように先進的なゲームシステムを過去に持ってきて無双したのだから、大ウケして当然なのだけども、どうして他の作品がほとんど駆逐されてしまったのか、とはいえ日本のゲームシーンは主人公が作ったゲーム以降も紙芝居ゲーだったようなので、なんで日本のゲーム界によくある、フォロワーが雨後のタケノコのように類似作品を作ってそれがオタ文化を形成したんじゃネーノ?という個人的な疑問に何も答えてくれない。現状でも日本のビデオゲームは、コンシューマが独自性を維持してるものの、PCゲーやソシャゲは相変わらず紙芝居ゲーの影響が強いのだけども、海外ゲーはずっと多彩なゲームが作られ続けているわけで、いくら主人公のゲームが大売れしてアメリカの投資会社が収益性に注目して買収したとしても、アメリカの西海岸にソフトハウスが集まっても果たしてそこがオタ文化の発信地になれるのか?といわれると、正直厳しいと思う。
まぁ結局はこの作品はそういう「もし20年ほど前に先進的なエロゲがあったとして」のシミュレーションなんて念頭にないから、行ってみれば自分が余計なリアリティに気を取られ過ぎているというだけの話なんだけども、今までが前提条件が与えられたら以後どうなるかは自然な流れだったと思うんで違和感があったという。で、どうにも今回の展開に対して自分の理解が追い付かないというそういう話にはなる。
ただ、たとえばゲームソフトや消費地としてアキバハラが衰退し、それが池袋や渋谷に移転したとかいうそういうディテール自体はなんらかの理由付けが考えられてるのは分かるんで、物語の大枠が大雑把すぎるのと、ディテールの精緻さのアンバランスが気になって仕方がなかったという。つまらないわけではないんだけど、視聴中いろいろ気になる点が多すぎて、気が付いたら話がどんどん進んでしまってる感じ。