Sランク娘#9

 いろいろあって主人公がまた捨て子を拾うことになる話。なんか娘の秘密に迫るみたいだけどやっぱ何がしたいのかよくわからん感じやな。エルフの姫君の話はよくある若者の飛び出しで、これはこの範囲では無難に作られてるんだけども、そういう親子関係と物語の世界観やなぞとのバランスがイマイチ取れてない感じ。どこかとびぬけてダメなところもなければ、読者(視聴者)を惹きつけてやまない魅力があるってわけでもなくて、正直なところこのアニメが終わってからそれでも自分の心の中に残るものがあるか無いかで評価が決まるような気はする。おそらく自分もこの作品の本質に辿り着けてない感じはする。

まほよめ2#20

 銀髪娘の両親の過去話。銀髪が父母を死に追いやったのは主人公のそれと相似形なんだけども、銀髪が父母に愛された末に取り上げられたのと、主人公は彼女が直接母親を死に追いやったのとは対照的で、そこまでの事情を把握してるわけでもなさそうな主人公が真偽のほどを確かめもせずに怒りに任せて突っ走るのは、前期からの持越しなのかな…。
 話が本格的に動き始めたようだけど、話の根幹の部分が危うい感じはする。子供はかけがえのないものというのをエサに話をドライブしてるようだけど、言わせてもらえば親がなにをしでかすかわからん上に逃げ切れる自信もないのに子供を産むなよ…と思うし、それでも身の安全を確保したいんなら少なくともUK本土ぐらいは出ときなさいよとしか。迂闊すぎるでしょ。


お嬢と番犬#9

 文化祭の演目、いろいろあったが無事終了するというお話。うーん、ファンタジーだからヤクザの世界であんな手打ちはないにしろ、いちおうそういうこともあるか…という範疇には収まってたかな。ただ、シチュエーション先行型でシナリオとしては淡々とし過ぎてる感じはした。ふと思い出したんだけど、そもそもの始まりがシチュエーションのみの式守さんがなんのかんのいってアニメではそこそこまとめられてたんダナーという感じ。いわばこの作品は物語性をシチュエーションに発散、式守さんはシチュエーションを物語に集約しようとしてるように見える。


柚木#8

 四男が自分の授業参観を秘密にしようとする話。うーん、授業参観をネタにするあたりがもうどうでもいいというか、四兄弟の抱えてる問題はもっと大きなものがあるだろうにせせこましい話題がどうにもスケール感がちっちぇえなという感じ。ただ、共同謀議と秘密を守り切る云々の綱引きあたりは構図が面白いと感じた。あと三男が母親が兄弟を分担して見に行くのを寂しく思うのは、あの年頃だとそんなもんだよなーという。で、また三男が擾乱要因ですかぁ。そりゃまぁ向かいの老人が授業参観に行くのは誰もが予想してたとは思うし、そのまま何事もなく秘密は守られ、長男には事後報告でメデタシメデタシでは話が平凡すぎるんだけどさァ。いかにもトラブル担当は三男ですという提示の仕方が個人的にはげんなり。普通こういうテキストだと作者の手のひらで読者が踊らされていろんな解釈を迫られるという構造になるべきだが、この作品だと作者の手の内を読者が見透かしてしまうような構造なんだよね。
 あと、今回どうしても引っかかったことがあって、末っ子が「心の支え」というセリフを吐いたのがもう気持ち悪くてたまらなかった。彼が大人しか使わないような表現をするのはそういうパーソナリティということで、珍しくはあるが別に不思議でも何でもないと思うんだけども、なにせ6歳でしょ。言葉を状況に合わせて適切に使うにはそれなりの試行錯誤が必要なわけで、だからこそちっさい子供が意味も分からず難しい単語を使うのをほほえましくも思うんだが、あまりに状況に合致しすぎていて気味が悪くて仕方がなかったよ…。

アンダーニンジャ#8

 学校間闘争直前まで。別に生徒同士の殴り込みだけでなく、忍者同士の戦争になるだろうという予感がひしひしと感じられて、キャラの物腰はいつも通りでありながら緊迫感が伝わってくるような。学校のアイドル的なJKキャラもタダものではないことも明らかになったし、誰が忍者で誰が一般人なのかぼやかしてるあたりなかなか侮れんものがある。

自転車パーツ届く。

 ニッセンのシフトアウター。ニッセンはシフト用を二種類用意してるのだが、安いやわらかいほう。ニッセンのシフトアウターは柔軟性を高めるためにブレーキアウターのように細長い鉄板をらせん状に組んでるのだけども、曲げると曲げた方とは反対の方向にスキマができてしまう。なので、インナーを引けばアウターが真っすぐに直ろうとしてスキマが埋まるように変形してしまうのでその分シフターのインデックスの長さと実際のワイヤーが惹かれる長さが違ってしまい、ディレーラーの精度が低くなる可能性が高いらしい。ただ、普通のアウターのように鋼線を束ねた構造だとアウターに無理な力が恒常的にかかってしまうのでどちらがマシかはよくわかんないな。今回はワイヤーがフレーム内蔵な上に、ヘッドパーツの上部から無理やりアウターを入れる形式なのでリンク式のアウターが使えないし、ダウンチューブにワイヤー引き込み用の穴をあけてくれてればまた違った対処方法があったのにな…。
 しかしフレームに問題が残ってるのでパーツが揃ってもなかなか組める状況にならないのはツラいな…。