豚レバ#1

 ラノベ原作のアニメ化。いやー、なんかもうご都合主義てんこ盛りというところで乾いた笑いしか出ねェという感じだが、この手のストレス少な目の作品にしては「人間になる」という明らかなミッションが最初っから設定されているのでなんか落ち着く。まぁ途中でそのミッションが変更になるというか、人間になるというミッション自体がミスリードである可能性も0ではないんだが、このへんとオタクの自虐ネタをメインに穏やかなコメディ作品としてとらえたらいいんだろうか?。転生先が奇抜という点では俺自販機と同じだけども、ミッションの有り無しで随分印象が違う。あとは物語中に織り込まれてるメッセージ性が気になるかな。

ぼくあめ#1

 eスポーツがテーマのオリアニ。eスポーツが割と胡散臭い感じだし、そういう将来性が未知数の領域に若者が夢見るなんて…というのが視聴前の認識だったのだが、まぁ割とご都合主義なのはともかく第一印象は悪くなかった。視聴中はあんまり深く考えてなかったのだけども、おそらく主人公が一度は断念した世界に巻き込まれている様子も、主人公自体は結構現実を見据えているというのと、それでもなお巻き込まれていくのは自分の中に閉じ込めていた情熱が噴き上がっていくという演出がなんかエモい。あと、素材自体はeスポーツだけど、これを他の要素に置き換えて大人の物語にも置き換えられそうなのも好印象。そんなに諸手を上げて絶賛する段階では全然ないんだけど、初回にしてはなかなかやるじゃんといったところ。メインキャラのキャストも割とイイ感じ。どこか鬱屈してるけど、かといって打ちひしがれてるわけでもなく内に何か秘めてる感じの@小野賢章もなかなか良い。

シャンフロ#2

 前回登場のボス級の敵を倒して街入りし、装備を整えてからレベル上げのために強敵に挑むの巻。うーん、大分印象が変わった。バトルシーンでは主人公の説明台詞が単なる今取り組んでる攻略だけでなく、ゲームシステムの説明にもなっていて、しかもそのゲームシステムが現状よくできているものというテキストの精度だったので割と飽きずに済んだ。なんつーか、自分もゲームをやっているので、そのゲームが面白いと感じるのはゲームシステムを把握するまでであって、一旦ゲームの概要を掴んでしまうと大抵のゲームはルーチン作業になってしまうので、そうなってしまうともう面白さが半減してしまう。結局その段階になってしまうと、単純作業を長時間繰り返す展開になるのでマクロ処理…というか自動処理にしてくんないかなーと思うのだけども、そういう単純作業を繰り返させるゲームは大抵それしかやることがないので、自分の場合もう楽しめる要素がゲームに仕組まれてるメインシナリオやイベントシナリオの部分になるし、せっかく始めたのだから手持ちのユニットが充実する様を無理やり楽しんでしまうしかなくなってしまう。それがMMORPGならまだ他のユーザーとの交流要素があるから、またゲームとは別個の楽しみ方があるのだろうけど、他のユーザーとの交流を楽しむためにはプレイ時刻を合わさないといけないし、それが面倒なので結局揃プレイ前提のゲームにしか手を染めないということになってしまう。他にもパズル要素で楽しむゲームもあるらしいのだけども、そういうゲームは手持ちのユニットもある程度育っていないとパズル部分を楽しめなくなってしまうので、そのゲーム拘束時間が洒落にならないほど膨大になるので手軽に楽しめないから足を踏み込むためのハードルが高くなってしまう。
 なので、自分にとって今回面白く感じたのは、現実のゲームにおけるシステム把握の段階だからなのであって、ゲーム概要を把握してしまったら色褪せていくかもしれないし、その前にキャラとキャラとのドラマ部分の面白さに移行してくれないとそのうち飽きてくるかもしれないといったところ。

でこぼこ魔女#2

 お茶会と娘が風邪をひくの巻。ノリは違うんだけど、どこか雰囲気がgdgdフェアリーズに似てると思った。ストーリー漫画という風にも見えないし、親子関係を基本にこういう一発ギャグ的なネタを繰り返して、1クール持つのかどうかよくわからん。日常系だと別にダラダラ日々を暮らしちゃっても構わないのだけども、今のところこの作品の魅力というものがちょっと見えにくい。

オバテク#2

 資金援助をする事だけがスポンサーになるということではないという話。うーん、メッセージ性はそう悪くはないと思うんだけど、やっぱり無理矢理感が強いというか。前回カメラマンのスポンサー宣言に素っ頓狂さを感じたのだけども、やっぱりフリーのカメラマンにカネ勘定がわかってなかったというか、少年が言ってたように大儲けしてるカメラマンだとわからなくもないんだけど、売れっ子でもないカメラマンというだけでもカネのことに敏感であるはずなのに、さらにフリーだからな。ただ、物事がわかってるという設定にしちゃうと、そもそも接点がもてないし、スポンサーという激突の仕方をしないとより深く相手に突き刺さらない(チーム付属のカメラマンだと距離が出てしまう)から、そりゃまぁ通常の繋がり方では物語をドライブできないから仕方がないんだろうけど、この物語で一番カネの価値を分かってそうなのが一番年若い少年で、大人たちが揃いも揃ってカネ勘定そっちのけで湯水のようにつかってるのはどうなんだろ?という感じではある。今回少年がチームの年間運用資金を説明してたけど、そのへんは取材してリアリティ方面に寄せているのだけども、このリアリティに寄せてるのか、それとも話してるのかわからん中途半端さが視聴中ずっと気になってた。とはいえ、大人たちがカネの優先順位を下げているのは、これは主人公側もカネ持ちチーム側もどちらも少年の夢なり才能なりを伸ばすというメッセージが込められているとは思うんで、シナリオはその辺織り込んでの事なのはわかるんだけどさ、泣いてるところの画像を本人に見せるとか何の羞恥プレイなんだと思うし、これ絶対本人が嫌がるだろうと思うんだけどもその辺に対して気を回すこともしてないのも引っかかる。しかしこれもヒキで示唆されていたように、今後の物語をドライブしていくためのきっかけ要素なんで、ヒトとして許されないことであっても物語上の道具の使い方としても、これまぁ仕方がないんかねぇと思わなくもない。
 なんかよくわからん。こういう物語だとフツー資金難でスポンサーをいち早く獲得しないと明日にでもチームが潰れてしまう…そのために資金確保に奔走する…というのがセオリーだけど、主人公側のチームは弱小ではありながら当面のカネには困ってなさそうな雰囲気なんだよな…。当座のカネに困ってるんだったらそもそも先日のレースに出てる場合じゃないだろというリアリティはあるので、そのへんアニメスタッフが込めたい要素のためにいろいろエクスキューズしてるのはわかるけど、個人的にはその不自然さに現状戸惑ってる状態。

百カノ#1

 漫画原作のアニメ化。これ、ネットで一時期原作者は本当にヒロインを百人用意するらしいと話題になってた。ただ、二股オッケーというのは今期アニメのカノカノと構造が一緒でヒロインの数を増やしただけのように思える。ただ、ギャグのキレはかなりのもので何度か声を出して笑ってしまったほどなので退屈はしなさそう。ED映像見てる感じ、今期のヒロインは五人に絞ってあるようだけどハテさて。

暴食#2

 人助けをしたり、ヒロイン家に住み込んだり。欲に駆られるともう止まらないのはホント資本主義そのものといったところ。その欲の方向性で善にも悪にもなるわけだが、善悪の判断も人それぞれなわけで…。というか、この作品も転剣と似てるなwww。
 しかし剣のあり方がゲームにおける初心者向けチューターみたいでなんか萎える。まだ知り合ったバッカだし当面は世界観や剣の素性の説明にもなるのでそれなりに意義はあるんだけど、自分で自分の運命を切り開く…というのがこの手の作品の一般的なテーマだし、この作品もそういうテーマを含んでいるんだけど、なんでもかんでも剣が解決する形にしちゃったら、夏休みの宿題はお手伝いさんにやらせ、自分は遊び惚けてたアベとなんらかわらん。で、剣は剣で宿主を自分に都合よく動かしてどっちがご主人かわからんような構造にはなってるんだよな。剣自身が欲してる力とか能力を宿主を動かして集めてるってワケなので。ただ剣自身にそういう意図があるのか、本当に彼の言ってる通りよりよいパートナーとしてお互い共存するのかは今んとこどちらとも…という感じ。転剣は剣の妄想がダダ洩れしてる形だったからわかりやすかったけど、こっちはいかにも親切なチューターという態度で本音を隠し持ってるかどうかはわからないからどーなんだろ?って感じ。まぁ昔だったらあんまりこういう関係を壊す展開の物語ってそんなになかった記憶はあるが、今は昔とは違うのでなんとも。