虫かぶり#8
主人公がいろいろな意味で試さていたことが分かって大団円というお話。ニキサンスが侵略戦争を他国に仕掛け、イキって強国に滅亡戦争に突入して返り討ちに遭い反省したフリをしたと思えば、今度は核兵器持ちたい、侵略戦争できる十分な軍備が欲しくてたまらないって日本の態度を果たして周囲の国々が信用すると思いますか…というごくごく当たり前の話。口ではキレイごとを言っても都合で戦争に邁進したり反戦を主張したりしても…まぁ振り回される弱者にとってはたまらんよなという。しかし信用するにしてもそれは立派な為政者が生きている間だけという限定条約なわけで、暗愚な君主が現れたら見限られるのもまぁ当然ではあるわな。
アキバ冥途#8
吸収した対立組織と野球で遺恨を吹っ飛ばそうの巻。最初は主人公の気持ちと周囲との乖離ぶりを笑い飛ばすのが正しい態度なのかなと思ってたら、だんだん拳で語り合うというか、気持ちが寄り添っていく流れなので割合惹きこまれた。野球に関してはなんか元ネタがありそうだけどもそのへんは知らなくても全然オッケーな雰囲気。
立ちふさがる敵は吹っ飛ばしてどんどんデカくなるというタカ派と、主人公の理念であるハト派の対立構造は、どっかの業界というかそういう現実の対立構造のメタファーなのか、それとも日本全体のことを言ってるのかよくわからんところ。こういう構図はかつての日本ではそこかしこに見られたことではあるんだけど、自民盗独裁が完成されて以降あまり派閥内抗争みたいなものはみなくなって、サル山のボス猿がすべてを略奪するという構造になってから正直現実の日本ではピンとこないというか。大企業同士の争いだとか、大企業内の社内政治ではいまだに健在であっても不思議ではないが、そんなことをやってるから日本経済全体がシュリンクしてるのだし、そういう派閥争いごっこという贅沢をやれるのも貧乏人から搾取したカネあってのことだろうって話になってるので…。