転剣#2

 冒険者として登録を済ませる話。なんか設定とかシチュエーションが特異な他は、あんまりオリジナリティがあるという風にも感じられないかな。束縛してた大元を断ったら自由になれましたというのはアベを殺したら統一教会の悪事がさらけ出されてしまいましたみたいなのと対応してて、山上氏リスペクトなのかとも思わなくもないが、その要素はもう前回で終わってるしな。
 三木眞の役割も狂言回しで説明口調が多いし、持ち主の少女は朴訥なので軽妙なかけあいもないしで、今のところこれが見どころ聴きどころみたいな特徴は見当たらない。
 これは他の作品でもそういうのは個人的にあんまり…というのがRPG風ステータス画面。いやわかりやすいんだけどさァ、なんか違うんだよな。こう、女をBWHで、男を年収身長学歴で判断するような下品さを感じてしまうというか。数値化できない能力は要りませんとか、こうカネ儲けに必要な数字以外は存在価値がないという資本主義的ありかたに通じるものがあって、小説のハズが一気に論説文っぽくなってしまうんだよな…。