天才王子#3

 帝国からの使者が来たと思ったら、皇女で士官学校時代の同級生だったというお話。中世っぽい世界設定で女の士官学校生というのがどうにもだが、それをすっ飛ばせば腹の探り合いドラマとしてはまぁまぁ楽しめる。とはいえこれでも説明過多。王子三人が継承権争いしてて、その継承権がない王女が他国に嫁ぐなり婿を取るという段階で、ラブ要素皆無でそりゃなんかあるでしょーとしか思わないのだが、そこで少しずつ情報開示してやきもきさせる手法だと、今では読者に逃げられるんだろーなーという感じ。昔だったら中途半端に情報をチラ見せして、見せ場であっても視聴者には何が起こっているのかはわからず、すべてが終わってからこれこれこういうことなんですよみたいな作品があったと思うんだが…。まぁこういうスタイルの作品だと一つのイシューごとにトラブルシュートを淡々とこなしてエピソードを積み重ねていくスタイルだと思うんで、そんなネチネチしたやり方はそぐわないってのはわかるんだけど…。
 まぁ少なくとも#1や#2のように、いきなりバトルが設定されていたとしてもどうせ主人公側勝ってしまうんでしょって最初っから結末がわかっているより、そもそも主人公自体にミッションが把握されておらず手探りの状態で、そこからどうやって情報収集・判断するのかってほうが遥かに面白いというのは間違いない。