たんもし#8

 連続殺人犯の正体がわかる話。いちおう記憶喪失少女との関係性を深めてたから理屈的にメインキャラの心情もわかりはするんだけど、正直ウソくさいというか、むしろ度を越したお人よしぐらいにしか感じられなかった。このエピソードがそういうものなのかどうかはまだわかんないんだけど、探偵はもう死んでるわけで、もしかするとこの話で探偵が死ぬシーンをやってもおかしくないと思いながら視聴してたから、ところどころに立つ死亡フラグに気持ちは不穏にさせられていて、次のシーンで探偵が死んだらお前後悔するだろうぐらいに思ったりしてた。
 そんなことはないんだろうけど、助手が記憶喪失少女にあれだけ構ってたのは、もしかして名探偵と助手が三年も一緒に旅をしてたからなのかなとふと思ったりしていた。旅行というのは実際やってみると同行者がうざったくなる場合が多くなるらしくて、相手が本当に気の合う仲間かどうかを確かめるためには、一緒に旅行するとそれがわかるらしい。だから旅行中お互いの関係性が不味くなってる最中の出来事としてこのエピソードが設定されているのかも…なんてぼんやり可能性を考えてみたのだが、むしろ最近のエピソードは新婚生活のメタファーだというのが明らかなので、あんまりその線はないかなぁといったところ。まぁそうこじつけないといけないほどシナリオが停滞してるなぁというのが本意。
 しかしもう終盤だねぇ。やっぱり名探偵のキャラクターが濃いから、死後の話より生前の話のほうが力強くてそっちを優先せざるを得ないというのはわかるんだけども、ならやっぱりタイトルで宣言して生前の話をするより、クライマックスで殺す方がよかったのでは?とも思うが、シリーズ全体でみるとおそらく死後の話がメインになるのだろうし、どうにもアニメ版としての切り取りが難しい感じなのかな。個人的にはサファイア強奪予告事件以降下降線を辿ってる印象だけど、最後まで視聴したら悪くなかったと思えるような挽回があるのかなぁ。

海賊王女#1~3

 主人公が持つ秘密を探って旅をするお話。というか、まだミッションがよくわからん。#1がとにかく視聴者にストレスを与える作りなんで、これどーなるの?と思ったのだが、#2以降はしれっと普通に楽しめる作りになってるのでこの構成の意図がよくわからん。主人公の成長モノみたいなものも兼ねてる感じなので、とりあえずキャラ紹介的な何かなんだろうか?。
 初期配置もよくわからん。港町の風景を見るに欧州及びその周辺みたいな感じだが、日本人がいるってことはもっとアジア寄りの植民地が舞台なんだろうか?。アメリカも勢力としているから、大航海時代といってもコロンブス当たりの中世ではなく近代に近いように思えるんだが、正直潜水艦が出てくる時点であまり時代考証を気にしても仕方がない気はする。
 なんか動画を見る感じスゴイ気合い入れて作ってる感じ。プロデューサーの名前に外国人の名前が見えてたから世界展開も見据えてのことだろうし、こういかにも外国人が期待する忍者像みたいな造形。世界名作劇場っぽさを含みながらも基本はふしぎの海のナディアっぽい冒険譚なのかな。#2まで視聴したらそこそこ世界観には入り込めるので切り捨てはしないとおもう。