精霊幻想記#7

 主人公が目的地に到達し、その地でのいざこざに巻き込まれる話。ここでの悶着が片付けばようやく本題に入るのかな。しかし主人公の衣装の違和感パネェ。ご当地での服装が呉服なのも日本を意識してるからだと思うが、そこまでせんでもという感じ。逆にそこまでやるんだったら、例えば今までの国は小麦が主食で、この国が米なんだったら、なんで中国を入れ込まないんだろ?という感じはする。今回のエピソードも今までのヨソ者に対する警戒感と、悪代官の横暴な振る舞いの変種でしかなくて、基本よくあるものの焼き直しではあるんだけど、別にこれらがこの作品のメインテーマでもなかろうし、なら主人公が当地でどのように困難を排除し、どのような立ち位置を確保するのかを示せれば用は足りるから、わざわざオリジナリティをそこに発揮しなくても構わないということにはなる。事実ありふれたエピソードであっても退屈はしないし、しかし、前回までの妹分といい、その前の商会でのキャラといい、異世界転生前の要素がそう深められることもなくスルーされてきたから、そろそろその辺の話を盛り上げてほしいという期待感はあるといったところ。
 でもまぁダイジェスト風味が希薄なのは大したものだと思う。ワンクッション置くかもだが、そろそろ本題だろうし今期作品の中では割と健闘してる方だとは思う。