大運動会R#1

 昔の作品のリメイク?。新番チェックの時に楽しみだと述べていた作品。タイミング的に東京五輪が延期されなかったスケジュールを基準に考えたら、五輪終了して一年後だし、当然五輪応援の要素は皆無と考えるしかないし、東京五輪の反省なり余韻を楽しむにしても一年後とはちょっと間が開きすぎ。なので、この企画自体が五輪延期決定後の可能性はありそうではあるが、本当にそうかどうかは不明。
 この初回見ても、熱血だとかスポーツ自体に関する描写はスラップスティックというかパロディというか、戯画的というしかなく、これが本質ではないんだなというのが一発で分かる仕組み。しかも主人公の、こうトップを目指す目的は「おばあちゃんのようになること」*1だし、得意な種目は「ジャガイモ掘り」と主張するあたり、もうこれはそれ自体自己目的化してしまったスポーツ批判しかありえんでしょと思うしかない。腕相撲の私闘からの包摂の流れといい、スポーツは目的ではなく手段であるべきなんじゃネェの?という主張が見えるようで、まぁこれを確認しただけでもこの初回を視聴した甲斐があったという感じ。
 見てるこっちが恥ずかしくなるシーンもあってなんかいろいろ騒がしい感じはするが、まぁ途中で自分の読みが外れてるということになるかもしれないんだけど、基本スポーツは媒介であってという構造が見えた以上、おふざけも含めていろいろ楽しんでみたい。

*1:おばあちゃんは師匠でありながら、どうやらスポーツ選手ではないらしい