あれ?


 なんかヘッドフォンケーブルが増えてる…。


 とまぁなにとぼけてんだ?というところですが、実は7月にテフロン皮膜の太めケーブルで作ったヘッドフォンケーブルの調子が悪く、見てみるとなんと、ガワがコネクタの角で削れていてどうやら不具合を起こしていた模様。

 そんなこんなで切り売りケーブルを注文して、あらためて分解してみると

 こりゃいけませんなという始末。この分だと少々ガワを補強しても時間がはやいか遅いだけでまたほつれてくると思い、このケーブルを使い続けるのを断念。実はしばらく使ってみると、オヤイデ白ケーブルに比べて解像度と分解能が高い(音場感がよい)ので、お気に入りで使っていたのだ。が、この耐久性のなさはちょっと日常使いには不向き。で、新しいケーブルを物色してたのだ。
 で、購入したのがオーディオケーブルとして評判が高いらしいGothamのGAC-2PUR(青いの)、GAC2111(灰色)と、Sommer Cableのゴブリン(黒の)。オーディオケーブルといっても、RCAケーブルで、シールド2芯ながら、1芯しか使わないのを販売しているのを見かける。Gothamのは2PURがハイファイらしいので、これで作ってみて調子がよければ2111も作ってみるかという段取り。Sommerのほうはギターアンプ用のシールド1芯ケーブルに贅沢なのがあったんだけど、さすがに1芯ではヘッドフォンケーブルには不向きなので、コネクタに嵌りそうな径の細いのを候補に選ぶと、ゴブリンしかなかった。
 で、Gothamのはコネクタを再利用すりゃ良いということで、組んでみた。

 が、ITTミニキャノンメタルは最大径5.3㎜ということだったのだが、ちょっとキツい。なので、オルトフォンSPK3100で内径を削っていたのを再利用。

 まぁそれでも太いのは変わりがなく、ちょっと固定がしづらいのだが、まぁなんとかケーブルに仕立て上げることができた。


 音なんだが、オヤイデの白ケーブルとの違いがまったくわからない。むしろオヤイデのほうが良い音のように感じるのでなんだかなぁといったところ。もともとはマイク用のなので、あまり電流を流すように作ってないんだろうかとも思うが、よくわからない。Gothamのはシールド用の銅線が半端なく多いので、外部からのノイズに強いだろうから、やれ透明感が上がるだとかそんなのを期待してたんだけど、そんな風には聞こえなかった。まぁそういうわけで、2PURでこれだから2111で作ってもたいして違いはなかろうと、お蔵入り。
 Sommerのほうもオヤイデと変わらない。ゴブリンより一つグレードの高い2芯シールドは径が太いので作るのに躊躇する。作ったのはよいが、お蔵入りというか、日常使いのケーブルの予備になってしまった。
 というわけで、7月に買ったケーブルのうち、太いのは外皮が削れてだめだったのだが、細いやつが若干オヤイデケーブルより解像度が高いので、最近は専らこれで聞いている。いやまぁGothamもSommerも安いケーブルなので痛手はそれほどないというか。やっぱ信号線に銀メッキがしてあるとか、もしくは信号線が太いとか、そんなんじゃないと音は良くならないとかそんなんだろうか?。