MWZ♯12

 旧都が混乱の渦に見舞われついに都市全体が封鎖される。いったんは化け物になりかけた犬丸もなぜかピンピンしてて能力持ちで崩壊状態の世界で生きていく…でEND。うーん、正直何がやりたかったのかよくわからん。というか、この作品が既存ゲームの前日譚という形であり、自分もゲーム公式に改めて行ってみて、世界設定を見てみたのだが、ゲームそのものがデザイン重視のバトルものに、とってつけたような設定だったので、これ、よくアニメとしてここまでまとめたなとちょっと感心した次第。犬丸は特殊能力を獲得した今からが本番という感じなので、物語としてはむしろこれからなんじゃね?という気もするし、逆にそれはそれでゲームに続くかどうかは別にしてもZUERSTという形にはぴったり当てはまってるから、これが正しいENDなのかも。個人的には前半からっきしだったが、後半はそれなりに持ち直したという感じなので評価はニュートラル。
 物語が終わってみたら、旧都大火以前(つまりここまでの話)は、社会も組織もそれなりに形を成しており、各層の人々の日常がそれなりに成り立っていたのに、大火以降は社会が混乱して、一部の権力を持った層が生活を維持しているほかは庶民の生活は打撃的な破壊を受けていて…という変化を見る限り、まぁ日本でいうところの、小鼠アベ以前と以降の違いを表してんのかなと思わなくもないが、そのへんはあったとしてもわざとわかりにくくしているという感じかな。最終回にて大阪万博マスコットキャラ「コロシテくん」が大量に表れていたのは何の時代の記号性の一致かという感じで少々驚いた。まぁ曲がりなりにも社会として成り立っていたのに、それが崩壊していく様子を描くことが物語のテーマなのだったらそれなりに意味は伝わるかな。まぁやっぱり物語が面白くなりかけで〆なのがなんとも惜しい感じ。最初シナリオの行く末が不安ではあったが、終わってみたらそう悪くもなかったよ。