魔法城#5

 ハーピーの羽をふとんにしたり、雲を固めた素材をふとんにしたりする話。雲を固めたものって、それは水なのでは?とも思うが、ウォーターベッドと考えるとあながち間違いでもないのか。
 まぁナンセンスギャグ漫画だとは思うが、軽い気持ちで視聴できて、軽い気持ちで笑えるのが素晴らしい。姫の見かけの大人しさと行動のエキセントリックさのメリハリが効いてるし、まだ今のところは飽きてない。姫の「スヤァ」のセリフもおそらくどう発音すればよいのか研究されてるんだろうけど、あれもまた耳障りが良くって感心する。まぁそれ以外でも無駄に声優が豪華なのだが。

無ナナ#5

 未来念写をするクラスメイトに打ち勝つ話。ナナのやってることは自覚的な犯罪でしかないんだけど、運命に抗って格闘する姿はメッセージとして芯の強いものとなってる。人類の敵が持つ特殊能力は、いわば権力のメタファーであって、どんな犯罪を犯しても検察を味方につけて決して罪に問われることがないようなアレと何ら変わらんわけで、そのへんなんの権力も持ってない平凡な庶民がどうにかして必死に生き抜く姿と重なる。人によっては特殊能力を他人を救うために使うのもいるのはそうなんだが、そのへん多種多様なのも現実のこの格差社会と同じ。今回の話で言えば、結局の所ツネキチはナナに殺される決定的な瞬間を念写できなかったわけで、物語的にはやはり運命は変わらなかったという話でしかないんだけど、そうであったらナナはあんなに必死にならなくてもツネキチは死んでいたし、ツネキチは自分の死を把握してなかっただけで、ナナを試さなくてもやっぱり死んでいたわけで、でもストーリーとしてはお互いがお互いの裏をかこうと必死になるシナリオになってるのはそういうことだとしか。
 結末が見えて内容を整理したらなぁんだという感じではあるが、どちらが死ぬことになるのかは物語上でも最後までふせられていたわけで、なんのかんのいって視聴してのめりこめるものになってる感じ。人間、その時その時はすべての状況を把握してるわけではないし、限られた情報を頼りにいろんな保険を仕込みながら今その時に最善の方法を尽くすしかないという主張になっているから、今、この瞬間を必死にイキロというメッセージにもなってる。

いわかける#5

 大会の様子。勝敗の説明やキャラの紹介、体格での有利不利など、とにかく盛りだくさん。さすがに詰め込みすぎという印象は強いが、注意してれば置いてけぼりにはならない程度に調整されてたとは思う。下見の段階で戦略を正しく建てられたらかなり有利というのも理解できるし、それと並列して体格差での明暗は構成として間違ってないのだが、これもスポ根ものだと平凡なのがちょっと惜しいところ。取り扱ってる要素が多すぎるので散漫に感じてしまうが、シナリオとして悪い感じはしない。動画も枚数が少なくて止め絵が多いのだが、そもそも静的なスポーツだし、デッサンが崩れていなければ問題ない感じ。肉付きの描写は甘いけど、おそらく骨格は正しく描けていると思うんで、それなりに迫力があってこれもそう悪くはない。