まえせつ#2

 小ライブを開催して、新人大会に出る決心をする話。うーん、微妙。大会に出るだけなら挫折の段階を踏む必要はないんだけど、経験を積む必要があるという問題提起に、あれで経験が積めましたってのも安直だし、そこそこ好評だというのに違和感がある。ネタが微妙なのは駆け出しだから別に構わないんだけど、間のとり方というか、とにかくセリフが聞き取りづらいのはちょっと勘弁といった感じ。まぁそのへんプロの声優だからわざと聞き取りづらいという演技をさせていたんだと思うが、ネタ以前の問題なので、大会でこれを理由にNGを出させるというのでもない限りわけわかんないという。会場で笑いが取れた…という描写だったが、もともと客は出演者が呼んだ友人知人だし、あいつはああいうやつだからという芸人に対する好意と理解があるから、雰囲気やテンポで笑いが取れてた…と考えるべきだが、ただ、笑い声を芸に対応して発生させてるんじゃなくて、ガヤとして別収録してるんだろうというのがまるわかりなんで、そのへん表現できているとも、そもそもそういう表現をしようとしてるのかすらわからん。
 吉本から芸人を呼んだか押し付けられたのかよくわからんが、アニメ声優陣とのこなれも十分じゃないし、とにかく事態を前に進めとく必要があるから進めときましたって感じが強くて先行き不安という思いが強化されてしまった。

ストパン3#2

 アントワープに侵攻する氷山ネウロイを撃退して昔の仲間が再度集結する話。まぁなんてことはない話なんだけど、それなりにディテールが考えられていて、見ごたえも十分。画面外からの敵の攻撃を受けるシーンとか、キャラが何やってるのかわかるので違和感ない。他の作品だと、やたら動きにキレはあるんだけど、視聴者にしてみれば全然目で追いきれないので何やってるのか全然わからんってのが結構あるので、そこらへん長期シリーズの蓄積があるんだろう。戦闘場面を俯瞰すると動きがちょこまかしてダイナミックさに欠けるし、かといってキャラのアップばかりだと何とどう戦ってるのかわからなくなってしまうので、これはなかなか。
 しかし戦況はずっと前からそうだったのだけども、ネウロイの勢力範囲が赤で、東からずっとドイツ領内を飲み込んでるのはちょうどソ連が米英に先んじて西部戦線まで達してドイツを屈服させた…という状態なのだが、これはいいのか?といった感じ。今回出てくるスヘルデ要塞も、ちょうどドイツ軍歌に、マース、スヘルデ、ラインを越えてフランスへと歌われた川の名前にも出てくるしで、そのへんミリオタをニヤリとさせるチョイスなのもテキストスタッフなかなか渋いものがある。
 シナリオ部分は、まぁそうねぇといったところだが、そのへんやはり前回も述べた通り、キャラ前提のシリーズなので、物語はあくまでキャラを輝かせるためのシチュエーションづくりの役割しかないのだが、そう割り切って視聴するのもちょっとつらいものがあるというか。

魔王城#2・3

 小ネタ主体というか、現段階では姫をガイドとした魔王城ツアーの最中なので、話が動くのは…というか動くとしてもうちょっと先か。ツッコみ不在で姫がボケまくるのも、そこそこテンポがよく、漫才のようにドッと湧くんじゃなくて、静かに進行するスタイル、なかなか好みではある。

俺100#3

 四人目の仲間加わるの巻。キャラの過去話もあって割と早めに紹介は終わるらしい。今の所よくある話のバリエーションでしかないんだけど、シナリオの組み立てはしっかりしてるし、スクールカーストというか、閉塞した今の学校事情も描けているようで退屈しない。ただ、突き抜けるところがないと感想は書きにくいねぇ。

になった#2

 佐藤が本当に家族に受け入れられ、主人公とヒロインが距離を詰めるの巻。まぁ麻枝准なので、のちのち激動の展開が待っていないはずがなくて、今は仕込みの段階だろうからそのへんはまぁ。面白いというよりは楽しいという感じの展開で、緩急つけたシナリオは全然退屈しない。

シグルリ#3

 戦闘のないお休み回かと思ったら、意外にシリアスだったという。看取りのシーンはおそらく兵士ではなくても、いま社会問題になってる孤独死の問題に重ねてきてるんだろうなとは思った。もうちょっと浮ついた作品だと思っていたから、地に足がついてる感じがして引き締まるような。