戦闘員#1
暁なつめ原作のコメディもの。このすばは楽しめたのに、けものみちはイマイチだったから、どうなるんだろと思いながら視聴してみた。キャラがここぞとばかりに振り切っていて、そのへんこのすばともけものみちとも毛色はそう変わってないのだが、こちらはサラリーマン的ギャグが含まれてるのでところどころフックする。とはいえ、ヘンに現実とのリンクは考えず、どれもこれもおふざけで構成してるからこの思い切りが個人的にはスッキリしてると感じた。こう、ノリツッコみというのとも違うのだろうが、キャラのおふざけをエスカレートさせているばっかりかと思いきや、冷や水を浴びせて引き戻すところなんかもあって、なるほどなにかメッセージ的なモノというか、読者を振り回してなにか伝えたい…というか、心に残したい何かはあるんだろう*1なという感じ。まだまだ先はわからないが、現段階では個人的には好評価。
ひげひろ#1
家出女子高生モノ。テーマがもうあざというというか、エロ漫画で何度も取り上げられてるだろうし、エロ描写が目的でないんならもうハートフルコメディ以外の展開がありうるの?ぐらいの先行き感。そしてこういう初期条件なら二人の行く末が結婚以外にありうるのか?とか、もう既に新婚生活そのものだろというツッコみが次々と浮かんでくる。ヒロインも親との関係が悪いのだろうが、そうでなくてもバックグラウンドに問題があるのは間違いないし、今までの類似シナリオとこれのどこに違いがあるのかちょっと自分でも想像できない。こういうシチュエーションはキャッチーなのだろうが、それで他と変わりないストーリー、もしくはちょっと出来の良い程度なのか、まさか新次元の切り口なり展開なりを見せてくれるのかはまー不明とは言っておこう。なんのかんの見続けるんだろうけど、おそらくそう平凡の域を出ないんじゃないだろうかとかそんなの。
ヴィヴィ#1・2
AI搭載ロボットをモチーフにした長月達平の近未来ディストピア?もの。リゼロは粘っこくて自分には今一だったし、シグルリも外したと感じていたのだが、リゼロはなろうだし、シグルリは企画方針があまりにもだとおもうので長月に責任をおっ被せるのはあまりにも酷なので、商業作品として彼メインでのシナリオだということで本当に評価すべきはここからなんだろうなと思ってる。
というわけで、AIとかそれこそ労働力としてしか期待されず海外から奴隷として輸入されている技能実習生、もしくは上級国民が安穏として支配できる構造としてやはり「こんなひとたち」とアベに称された格差社会の下層民としてしか期待されてない国民のメタファーでしょと思うしかないので、まぁそれなりに強烈な社会批判は込められてる。今回のAIの人権重視の法案が通ればなんで未来でAIと人類が戦争することになるのか?という方向性を考えるとオヤッと思うこと*2なんだが、そのへんの矛盾を仕込んでるあたり、個人的には期待してよいのでは…と思ってる。
ましろのおと#1
羅川真里茂原作マンガのアニメ化。最初タイトルを見たときにどっかで見たような…と面食らったのだが三味線モノだと思い浮かんだので原作を多少読んでるハズ。今回の初回見たときはアレ？、こんな話だったっけ、なんか高校で部活を作る作らないでいちゃいちゃしてたような…という記憶だったのだが、今公式行ってみると制服着てるキャラがキービジュを飾っていたのでおそらくそういう話になるはず。とはいえ、原作はほどなく読むのをやめているのでヤマ場とかは目にしてないハズ。赤僕も数話ぐらいしか目にしてないし、基本的に羅川の作風にはそれほど馴染みがあるわけでもない。この作品自体は結構有名だったという認識なので、百人一首や箏よりアニメ化が遅かったのはよくよく考えてみたら不思議な感じ。というかそういうわけで世間的な評価も一巡してるだろうから、個人的に感想を書く意味自体がそうないかなとは思ってる。
今回視聴した感じでは、やはり三味線の曲がわりと引き立ってる感じ。ストーリー自体はなんかどっかでみたようなフォーマット臭を感じるんだけど、ヘンな話、主役が三味線のほうで、シナリオ自体は引き立て役に徹して主張しないのが逆によいのかも。自分が子供のころは三味線とかダサい以前に時代遅れって感じだったのだけども、ほぼ公共の露出としては絶滅したに等しい民謡と違って、この10年20年で再評価されてきてるようで、ジビエートなんかのBGMにも使われていたのは記憶に新しい。曲調も昔の弾き方とは違って、現代的というか、泥臭さがほとんどないのだが、だからといって腰は据わっていて昔とは別物とまではいわないんだけども、脱皮して聞きやすくなった感じ。
