キミ戦#1・2
ラノベらしいが原作未読。うっわ~、ベタもベタ、萌えアニメのお約束てんこ盛りの作品だなぁといった感想。町並みや調度はいかにも現代風なのに、剣と魔法で戦うのもアレだし、そう、それはもしかしてギャグでやってるのか?としか思えなかった。ただ、お姫様と騎士だとか、そういう仕掛けを一歩引いて考えてみると、おとぎ話に仕立て上げているのはかなり自覚的にやってるのだと考えるしかないし、そしてそれが功を奏したからこそアニメ化されるほどの人気になったのだろうから、そうそうバカにしたものでもないと思う。で、実は自分、こういうの嫌いではない。まぁ以後ニヤニヤしながら視聴していくと思う。声優陣も自分の好みで、監督だかプロデューサーだか知んないが、やはりこの作品のターゲット層をわかってのキャスティングとしか思えないわけで。
あだしま#1・2
ラノベ原作らしいが未読。なんかめんどくさい女の子がキャッキャウフフする話。キャラがルッキズムで美人だとか百合を混ぜ込んでるのは物語に深刻さを与えないためだと思うが、こう、油断してると社会から排除されたり、それを良しとしてしまう人種がいて、そうならないようかろうじてつなぎとめてる微妙な関係性あたりかな。自分もこのぐらいの年頃は陽キャではなかったから、「わかる~」というところもあって興味深く視聴してた。宇宙服の、同胞が居ることはわかっているけどすぐには会いに行かないというのも安達としまむらの関係性に重ねてる部分があって、逆に安達としまむらを読み解く鍵にもなっているようで、そのへんいろんな構造が仕込まれてるっぽい。
しかし、しまむら…はあだ名なんだな。母や妹にもエンドロールでは本名を書いてないしそのへんのギミックにも意味がありそうではある。
アクダマ#1・2
絵は動くし退屈しないんだけど、正直物語が面白くなっていくのかそうでもないのかよくわからん。とはいえ、関東に屈服した関西というのは、アベの靴を舐めた橋下とつながる構造なのでなにもないわけがないとは思う。まぁシナリオ部分のパンチが弱かったとしても視聴して損したという結果にはならないだろうとは思われる。
ノブレス#1・2
韓国Web漫画が原作らしいが未読。OPは朝鮮語で歌ってんのかと思ったら日本語で、しかし歌手は半島、ただ作曲はHYDEというハイブリッド。グローバル展開してるだろうから放映地区によって朝鮮語メインだったり、英語圏ならもしかすると英語の歌詞なのかもしれないがそのへん確認してないからなんとも。アレンジによるテイストは合衆国リスペクトのKPOPっぽい。
舞台が日本だから、もしかしてWeb漫画の原作者は日本サブカルコンテンツリスペクト?…なんだろうなという気がするが、萌え方面というよりはおおきなおねえさんむけ作品みたいな感じ。殺陣シーンの切れ味は今まで自分が視聴したクランチロール作品っぽくて見ごたえあるが、キャラ作画がイマイチなのでそのへんのターゲット層がファンにつくのかどうか。ただ、韓国Web漫画原作といっても、日本語化されてそれなりにファンが付いているらしいから問題ないのかも。
メインストーリーはともかく、テイストは上流階級の世間知らずっぷりをギャグとして表現してるから、なるほど日本サブカル作品の作法に則ってるなという感じなのだが、ストーリーは個人的にはわかりやすくて神之塔やGOHより好感度高い。貴族が一般民衆にくらべて特殊能力を持ってるというところは権力のメタファーだし、#2で生徒が貴族の力を借りずにチンピラをぶちのめすところは、あー、日本による朝鮮の植民地支配で、それまで朝鮮を支配していた特権階級が一掃され、彼らの支配階級としての信用がすっかり失われた経緯を振り返ると、なるほど日本人より民主化度に関して精神的に先を行ってるんだなというのが理解できて面白かった。
というわけで、
いちおう感想対象にしようと思った作品にとりあえず目を通したって状態。これで初見感想をまとめられる。というか、今期何作視聴してるのか数えるのが恐ろしい。おそらく感想が遅れ気味になるか、何作かは後回しになると思う。艦これでイベントが開催されると、別にゲームに張り付きにならなくてもアニメ視聴がおろそかになるので、自分でもちょっと心配になってる。今ざっと振り返ってみると、新番チェックのときに期待してた作品が、ダメとは言わないまでもそれほどでもないって感じで、あまり期待してなかった作品が結構出来が良い感じ。今までを振り返るとこんな逆転現象はなかったのでちょっと驚いてる。で、全体的に豊作なんじゃないかという予感。