熊4#1・2

 なろう原作らしい。よくある異世界転生モノかと思えばVRMMORPG世界だったという。しかもそこから異世界転生モノにもなってしまうというなんともご都合主義的な設定。お話的にもふざけた装備で無双を繰り広げるRPGリプレイって感じで、内容自体はそれほど特筆すべきものでもないんだが、視聴してると主人公の「この世界の子供は…」というセリフや、キャラ同士の対話に文化人類学的示唆に富んだものが見られるから、おそらく社会論的なものが背景にあることがわかる。もちろん現代社会批判というか、それと対比してというのが念頭にあるだろうし、それをいちおうは社会のメインストリームから外れた生活をしてる主人公の目を通して考えさせる仕立てになっているのだと思う。防振りが原作にプラスアルファしてそういった社会論をアニメスタッフが忍ばせてただろうというのとはちょっと違っていて、こちらは原作の段階で仕込まれているのでは?という気がするが、原作未読なのでなんとも。個人的にはそっちの要素大いに期待してるので今後も楽しみにしてる。
 そういや前に書店に行ったら防振り2期決定らしい。個人的には原作を忠実になぞるより1期のように社会論を混ぜ込んでくれるかどうかだけが注目事項だが、どうなることやら。

ひぐなく業#3

 お、いきなり事件部分に。こうなると俄然面白くなるな。しかしあの時代にコスプレファミレスがあったのかと思ってちょっと調べてみたらアンミラが既にあったので、派生として描くのはオッケーかなといった感じ。さすがにメイド喫茶はもっと後だろうけど、あと岐阜のど田舎からちょっと名古屋圏に入ってああいう店があったのか?という問題はあるけど、さすがにそこまで厳密じゃなくてもみたいな。
 しかしやっぱり鬼騙し編とある鬼は誰のことなのか気になるって感じで、まぁ早いうちから予測してもどうせこれからほのめかしが次々に出されるのだろうし、あんま勇み足をしてもなって感じで、結構ニヤニヤ気分で楽しんでる。

魔王城#1

 原作未読。囚われの身なのに傍若無人、小気味良いテンポ感、テーマの目新しさあたりが魅力で、今の所楽しく視聴できそうって感じ。まぁいつ飽きるかって問題もあるけど、飽きたら視聴をやめればいいだけの話なんで気が楽ではある。多くを期待しないし、その範囲で楽しめればいいかと。

神拾#1・2

 原作なろうらしいが未読。癒やされる。まぁよくある異世界転生モノなんだけど、なんか不思議なことに個人的にはいままでのと違う印象。異世界転生モノが一大ジャンルになってることはわかってはいるが、これだけバリエーションが発展にしてるの、ちょっとした驚きではある。で、今までの異世界転生モノと同じ構造なのに、なぜかそれらの作品に感じなかったのに、本作に強く感じたのは、これ、転生先が、いわゆる既存宗教でいうところの天国を表したものなんじゃね?ということ。まぁ盗賊がいるってことだから、厳密には違うんだけど、主人公はあらゆる能力を身につけてるから彼に対する危害はすべて無力化されるので身の危険はないし、そういうアクシデントがなければ退屈な世界になるからそうなってるだけと考えるのが適当な感じ。貴族が尊大な態度でなく、他者に謙虚で自己の能力に対して誠実であるというのも、天国ではあらゆる身分がないというのにも通じる。公爵なんだから領地の統治をやらずに旅行なんかしていて大丈夫か?と思わなくもないんだけど、主人公が貴族に招かれて領地の案内をしてもらっても、ドラマとしては静的なお話になってしまうので、天国ガイドツアーにして物語の起伏を作るのだろう。
 まぁ本作がなんで毛色が違うのかというと、ほかの転生モノが転生先もある意味現代日本のメタファーであることが多く、本作はその要素が少なそうという予感からだろう。しかし思うに、例えば仏教の来世が、天国を説いて善行に邁進せよというよりは、地獄を描いて民衆を脅し、悪行を戒めるということをやってきたから、そのへんの変化が前近代とサブカルモダンの違いなのかなと思わなくもない。まぁ罪を取り締まるほうが社会の維持コストが少なく済むからそっちに特化というのもわかりはするが、反面支配者層に都合よく利用されて搾取の道具にもされてきたのであって、生産技術の近代化で飢えがある程度克服されたがゆえの変化なのかなと思うと感慨深い。しかも日本が明治以降仏教が急速に捨てられたのも、おそらく長らく荘園をもつような特権階級の位置にとどまり続け、衆生を救うというよりは利権の維持に努めてきたから民衆にそっぽを向かれたということなのだろう。まぁ末端では民のために苦労した僧籍もいたのであろうが、そういや日本史を振り返ってみても僧侶が民を救うような態度だったのはせいぜい平安鎌倉あたりまでの話で、織豊期の一向宗も教義として民を救うというよりは、戦国領主に対抗するための集団って立ち位置が強いような気がするから、それ以降はさっぱり権力側って色が強いって個人的には思う。
 キリシタン弾圧も、今振り返ってみたら大抵九州の農業生産性の低い土地で、しかも領主による苛烈な収奪のあったところで起きていて、仏教のように悪いことをするな、悪いことをすると地獄に落ちるぞと言われるよりも、パライソにいけば救われると言われたほうが弾圧下の農民の心には響いたのではなかろうか。地獄に落ちるという背景にはお前ら取るに足らない奴隷だというのがありありと見え、天国に行けると言われたら自分には存在価値があると言われてるようなもの。なので、キリスト教が伝来して、それが一定支持されたというのは、もう既にそのときには仏教に民を救うだけの力は失われてたと考えるのが自然だと思う。
 で、本作ですよ。ブラック企業で虐げられる姿が描かれており、まぁ本作ではそこまでではないけれども、もう国民全員がブラック企業の社員イジメは違法行為であることなんてわかりきってるわけで、もう法律も、政府も機能してないことは明らかなわけですよ。というか企業だけでなく企業に賄賂をもらってる政治屋が率先して庶民イジメをやってるわけで、現世にはなんの救いもないわけだ。だから現世を離れるしか無い。で、今までは転生先も現代日本のメタファーであって、転生者は力を持たされて自分を再度獲得したり世直ししたりするわけだが、そこにはまだ頑張れば日本も良い方向に変えられるという希望が込められてる。だが、本作のようにもう全くと言ってよいほど日本の問題点が排除され、もう日本とは全然違う、理屈も道理も通る別世界という描かれ方をすると、日本を変えようなんて無駄なことはやめてしまえというメッセージになる。アベが政権に再度復帰したのは2012年であり、この原作の連載開始が2014年だから、民主盗に政権交代しても結局公約破りして消費税増税を決めて自民盗となんの変わりもないことが露呈したし、しかも最初っからオトモダチ内閣と呼ばれたアベがよりによって復帰したという悪夢の再現が起こったわけで、なるほど現世になんの救いもないな、努力して選挙で交代させても民主盗と自民盗になんの変わりもなかったのだからと思ったとしても不思議はないし、そう思う人が多数いたからこそ原作が売れたのだろうしで、考えてみればなるほどといったところではある。逆に言うと、悪政が続きに続いたからこそ来たるべきものが来たってとこなんだろうねぇ。

ルフレレイド、いちおう金鍵SRランキング分一枚取れた

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 炭酸を備蓄するという目的からするとアレだが、色炭酸をつぎこんでノーマル炭酸も+20程度で、リングを使わずに取れたと考えるとパフォーマンスは良いと思ってる。おそらく主センには入らないが、副センに入ると考えるとそんなに悪くはないのかなと。
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 293、本日の昼から交換可能らしい。てっきりレイド終了直後の0:00には入手できると思っていたのに。でも好感度上げが完了するのはまだまだ先のことだから、別に急ぎはしないんだよな。