リアデイル#3

 他のユーザーが全員いなくなったゲーム世界であることが判明する話。基本はやっぱり俺TUEEEな感じなのだけども、転生前の世界と徐々に切り離す展開とかちょっと話が丁寧な感じ。ゲームは終了して運営からも放棄されているようなんだが、ならなんでゲームが稼働し続けているのか、ヴァーチャRPGに主人公が存在してるのは、魂が電脳化されてる、いわば「順列都市」のような設定なのか、なんかいろいろ設定がごちゃ混ぜなのだが、それがほんわかした雰囲気でまとまってるのが、評価してよいのかどうかすらわからん状態。
 しかし、不思議なもんで、結構ご都合主義展開ながらあんま忌避感がない。まだその原因を突き止められてはないんだが、主人公が養子にしたNPCとの関係性を見る限り、割と地に足の着いた関係性を描こうとしてるのが窺えるからなんだろうなと今のところは思ってる。割とSAOアリシゼーションと似たような環境なんだけど、あちらは主人公とキャラの関係が深いように見えてちゃんと距離が置かれてるけども、こっちはもうその距離感がぐっと狭まる感じ。そりゃまぁ主人公は死んでるという設定なので、この世界で生きていくしかないからそうならざるを得んわなとは思うが…。
 ただ、よくわからんのが、主人公は転生前の全身不随状態からの停電で死んだと思っているのだが、そうだとしてこの物語が転生後の人生を謳歌するだけの話なのかと思いきや、そう断定するだけのものが見当たらない感じがするんだよな。この物語の最終回はどうなるの?というのを考えたときに話をどう閉じるんだろ?という。どうなるかはわからんのだけども、停電で生命維持装置が停止した…というとこまでは確定だけども、その後復旧して結局主人公が生き返るというストーリーになってもおかしくないような…。原作で死んだと特定されてるのならその限りではないが…。

24区#3

 竜巻が発生する前にやはり電話がかかってきて、奮闘するが…の巻。今回はトリアージっぽかった。ただ、よくわからんのが、かかってきた電話がトリアージ問題を提起して、どちらを助けるか…みたいな問いかけだったのだけども、竜巻がきてその被害をどう抑えるか…というだけの話なので、わざわざ解決方法を二つ示す必要はないんだよね。第三の解決方法が見つかればよいのだから、アンビバレンツな二者択一を迫るのはいわばミスリードのような気はする。
 が、竜巻も犯行声明があってなんか人為的に起こされたようだし、そのへんはキャラもしくは視聴者をある程度シナリオのレールに沿わせる仕組みになってる模様。
 線路にヒロインが足を挟まれて…の話よりは論点が整理されているようだが、それにしても、竜巻の襲来を予知する展開だとか、いきなり乗用車を海に投げ捨てるだの、いかにも強引な話運びなのと、電話がかかってからの二者択一を三キャラがすり合わせもせず勝手に判断して状況がバッティングするとか、初期は上手くいかないテストケースを示す必要があるとはいえ、キャラが稚拙に見えてしまうのはどうにも。結局ライターが設定した箱庭でキャラをどう動かすかという範疇にとどまっていて、事件そのものはたたき台であって視聴者にお前だったらどうする?と選択を迫るようなものにはなってないのがツラい感じ。

オリエント#3

 前回からの続きで鬼が武田武士団に倒される話。うーん冷静に判断したら主人公ペアは足手まといの邪魔者でしかないのは明らかなんで、それをシナリオで合意員に夢だとか譲れないものとかで押し通してるのは力業だなという印象。もうメンタリティがクレーマーやモンペと変わりがない。成長モノだろうから最初っから主人公たちに賢い選択をさせないのはそうだろうけども、ちょっとこれはバカすぎじゃね?みたいな。現段階ではまだまだ雑さが抜けない。

ハコヅメ#3

 独居老人問題と介護問題を軸にしたお話。まぁよくできた浪花節といったところ。常連キャラの説明としてもよくできてるし、好調な滑り出しだと思う。

殺し愛#1・2

 イントロ読んだらサスペンスとあるが、個人的にはジャンル分けに迷う作品。どうにも湿っぽい話で、昔だったら男が不器用・女がコミュ充みたいなコンビを逆転させて、女を不器用にしてるのがちょっと意外な感じ。
 視聴したところ、何が面白いともつまらないとも感じずに、アニメ化されるぐらいの作品なんだからそのうち面白くなるでしょみたいな、起こってる事件は派手なのになんとも淡々と話が進んでいく感じ。