コップクラフト、いちおう視聴してる。

 なんかどっかで見たような感じがしてたのだけども、うろ覚えだが昔宣伝ページをウェブで目にしてたかも。紹介文程度で中身は一切見てないはず。
 なんつーか、フツーに面白いものを感じるのだが、個人的には微妙感がつきまとう。あちらの雰囲気を拝借するぐらいだったら、正直アメリカン刑事ドラマを直接視聴したほうがよくね?とずっと思ってる。なんであちらのスタイルを持ってきたのか?というのをつらつら考えていたのだけども、日本の警察のあり方に疑問を呈し、あちらのやり方を踏襲すべきというふうにも見えない。移民法が日本でも通ってしまい、多民族共生のために理想とまでは言わなくてもこうあるべきというのだとしても微妙。
 あとこれもずっとそうなのかなと思っていたのだが、主人公の相方として登場してる異世界人のティラナ、おそらく日本人のメタファーなんだろうなということなのだが、これもどうもはっきりしない。思い立ったら人権無視ですぐ行動というところは日本の警察のようでもあるし、かといって彼女のメンタリティが日本人か?と言われるとそれは違うとも思う。とはいえ、ティラナのあり方はそれこそ萌え類型でいうところの「ツンデレのじゃロリ」の範疇なので、そのへんはアニオタが求めるキャラクターではあるわけで、やはり日本を意識しているといってよいだろう。
 各話のトラブルシュートの題材も、なんかそれっぽくあちらでありそうな体裁になっているんだけど、これは概略でいうと別に日本でもあてはまる問題が結構あって、そのへんはうまく仕込んでるなという感じではある。原作それなりに人気があってアニメ化されているんだろうし、上記の通り、ぼんやり眺めている分にはよくできているんだが、なんか自分の悪い癖で、作者が何を伝えようとしているのかを考えるとどこかで引っかかる感じがして居心地が悪い。