Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 第1話

 まぁそうなるわな。
 何を感想対象にしようか質的にはそうでもないが、時間的には結構迷ってしまっていた。せっかくはるかなを対象にしたんだからはねバドを並べるかとも思ったし、友人に面白いわけではないが新しい要素があるからグリッドマンを見ると良いといわれたりしたのだ。もちろんこの作品も候補の一つで、その前準備として1を一気見したのもそのため。でも結局自分の気持ちでいうところの楽しそうな作品を優先することにした。
 1のほうではほとんど中身に触れることもなく、気づいたところもブッチしたからそのへん適当に入れていきたい感じ。
 さて、第1話だが、冒頭のツッコみにもある通り、話を転がすためにわざと虎の子を手放す展開にしたというしか無い。しかしよくわからんのは、なんかとってつけたような構成のような気がするのではあるが、とはいえ、1の直後に2の放映告知、しかもこの2の直後に3の制作告知をしているのを見ると、もう人気の有り無しで続編を作るってんじゃなくて、よっぽど大コケしなければシリーズ化するというのは規定の方針なんだろうという感じはする。ならば、虚淵もそのへん見据えて全体の構想を練ってるはずなので、これもおそらく1の構想の段階からすくなくとも彼の頭の中には既にあったものとみるしかない。日本ではやはりこの2もそれほどブレイクしたという感じにもみえないが、台湾ではどうなんだろ?。
 でも基本的には東離では名が通っていても、そこでなんの縁もゆかりもない主人公が他人の評判をもとにひょいと世界の存立事態をゆるがすようなものを預けるってのはどうにも説得性がないと思うんだよね。どう考えても名を隠して世に潜むのが普通なんじゃとか思ってしまう。
 さて、そうはいっても第1話としては話も絵も動く動く。ツカみとしてはオッケーなんじゃねとは思った。1のほうを未視聴だと話がわかりにくいだろうという気がするのだが、ヘンな話、1のほうで客の選別を終えたってことなのかなと思わなくもない。1を見切った層が2を改めて視聴するとは思わないし、かといって2から新規で視聴する層というのも考えにくい。2から視聴してみようかという層はそれこそ自分のように勝手に1のほうを視聴するだろうみたいなそういう判断かな。そういう考えは確かに情宣費にコストをどれだけかけるべきか?という観点からすると確かに納得の行くものではある。
 この初回を視聴してオヤっと思ったのは、最初だからか、ヒキのところでの見栄の切り方がちょっと派手やなということ。しかもポージングが流麗で、太極の套路を見てるような感覚だった。そのへんやはり中国っぽいなというところ。
 あと1でも思っていたことなんだが、キャラの命名がわかりにくい。漢字を音で読まれても、その漢字が頭に思い浮かばない。あちらでもなかなか使わない漢字なんじゃないかという気がするんだが、そのへんは憶測に過ぎないのでなんとも。個人的にはいっそのことあちらの読み方でやってくれたほうがよいという気がする。あちらはあちらで名前を呼ぶときの語呂の良さを重視しているはずで、もちろんそのゴロのよさは中国語圏でのゴロのよさだから、日本人にも馴染みの良いものになるかと言われたらそれほどでもないというのはあるという気もする。が、どうも日本人が漢籍で慣れ親しんだあちらの命名とも違う感じがするわけで、そのへん虚淵がどういう判断でなのか、あちらのスタッフの助言もあるだろうし、そのへんを知りたいという気がちょっとする。というか、むしろ違和感の原因の大半は台詞でキャラの名前を姓と名を両方一気に読んでいることなんだろう。そしてなぜそうしているのかはこれこそ日本人は名前だけとか姓だけだと理解しにくいという判断が働いているのでは?とか。