サクラダリセット 第22話

 この作品もプロテストものなのか。
 ちょっと気になって原作の刊行年を調べてみたら2009年6月 - 2012年4月となっていた。2009年といえば麻生太郎が総理大臣をやってた頃であり、最終巻の刊行から間もない平成25年5月10日にには創世日本(会長:安倍晋三)の東京研修会で元法務大臣 長勢甚遠が「国民主権基本的人権、平和主義、これは堅持するって言ってるんですよ。この三つを無くさなければですね、ほんとの自主憲法にはならないんですよ。」と言っている。なんつーか、この原作者の同時代性というか先見性というものに驚かざるを得ないといったところ。この作品、原作の段階からそれなりに注目されていたようだし既読者はアベが政権に復帰してから当然この物語を思い出したはず。もう唸るしか無い。
 さて、自分の視聴スタイルからして集中的に視聴したかと思えば随分間をおいて視聴を続行したりするので正直行儀の良い視聴者ではない。今回にしても誰だどんな能力を持っていたのか、もうケイと春埼ぐらいしか覚えてないので、ケイの友人たちの能力の組み合わせの妙というのも今一ピンとこないというか、ケイの説明を聞いてあ〜そうだったと思い出すぐらい。そういうものもしっかり追いかけていれば予想したりその答え合わせで楽しめたりするんだろうけど、もうそういう気力ない。ないけど、まぁそうやって後から再確認する形でもそれなりに楽しめてしまうという。まぁ相手をどうだまくらかすかということもそれなりに意味はあるんだろうけど、正直自分の中ではケイが勝つんでしょというのが念頭にあるのでどっちが勝つのかはメインではないし、どちらかというと浦地がなぜ執拗に能力をなくそうとするのか、まぁそれは物語上はあまり意味がないのだろうけど、原作者がどのように陸続けしているのかだとかに興味があったりするわけで、そのへん話運びはやっぱりうまいなという感じ。
 あと興味深いのは索引さんの。彼女は嘘発見器なのだが、その能力かなり便利なのでおそらく失いたくないんだろうなと思ってしまう。で、管理局の職員だから職務上浦地に従わなければならないんだろうけど、今回ケイを評価していたし、浦地の意図を知った上で彼の発言の誠実さを間近で見続けているわけだから、本音はやっぱりそうなんだよねという予測が立って面白い。