サドルバッグ届く。

 ちょっと前にCBNを見てたら、サイスポの最新号のレヴューがあり、付録のサドルバッグ特集の紹介あって興味深かったので、ひさしぶりにサイスポを購入して読んだ。で、目的のサドルバッグ特集、今どきの後ろにビローンと伸ばすタイプのものが大半で、自分もずっと前から購入を検討してたのだ。購入一番候補はApiduraで、これの大きいやつが欲しかったのだ。防水が十分に施されたモデルが出てたので、値段さえ安ければと思っていた。二番候補はRevelate Designsのやつ。だが、荷物を詰め込む防水十分のドライバッグを、ホルスターに挿入するタイプで出し入れがめんどくさいんだろうなという気がしていて、おそらくこれを購入することはないんだろうとは思ってた。
 自分がサドルバッグに期待するのは、前にバックパックを背負ってツーリングらしきことをしたときに、やはり荷物は人間が背負うべきではないんだろうなということで、それに匹敵する大容量であること、防水性があること、できればサドルバッグを取り外したときに持ち運びが便利なことなどである。そして自分が下した結論は



 CarradiceのNelson。今まで縦式のことを言っておいてこれかよ、ズコーとなったと思うが、いちおうキャラダイスもサイスポの特集冊子に小さい方のBarleyが載ってはいる。で、実はこれ、昔はWiggleで安売りしており、自分もその時買おうと思ってはいたんだけど、なんかスグに取扱中止になっていたのだ。で、キャラダイスの本家サイトで注文したのが本日到着。
 まぁしばらく使うことはないし、そういった意味では使用感ではなく妄想なのだが細部をいろいろ見てみた。



 今回のちょっとしたキモはこの肩紐。商品名はShoulder Sling。サイトには素材が布と革を使った高級版のものもあってそれほど価格差があるわけでもないのだが、いちおうコレを選択。国内サイトだとこれを取り扱ってないところが多数。とはいえ、汎用品で十分用は足りるのでわざわざ本家のものを求めなくても支障はない。



 バッグの両端にあるDリングにこれを嵌めるのだが、なんとプラ製。ちょっと耐久性に疑問があるが、まぁそのときは上記別のものを買えば良いのだと思うことにする。ちなみに高級版のほうは金属製なのでそちらがよいだろう。



 装着してみたところ。統一感があって違和感はない。




 このバッグを自転車に取り付けるときには、直接つける方法と、サポートを介してつける方法がある。そのサポートがBagmanというのだが、バッグが揺れないようにストラップで固定できるようになってる。しかし、このストラップのはまっているところ、Bagmanを使わないときには直接シートポストにつけるところになる。



 このBagman、サポートの部分はおそらく鉄製でちょっと重い。しかもこのように精度が悪い。とはいえ、支えることが主目的なのでこれでも特に問題はないのだろう。




 このBagman、QRのほうだと取付部が手軽に取り外すことができる。そのアダプターがこれ。革に丸い穴があって、木の棒が見えているが、これにタイラップを通してアダプターを取り付ける。




 鉄の棒がスライドして固定するようになっている。なんと貧弱なバネが使われておりこれまた精度はあまりよくない。が取り付け、取り外しはこのぐらいのほうが動きが軽くてよいのかも。バネなくしそうなんだよな。



 サドルレールに取り付ける部分。手前に見えているのはおそらくこの取付部とサポートの鉄の棒を固定するネジだと思う。サドルレールを挟んで固定するネジは下のほうにみえているが、これは六角レンチで締め付けるようになっている。さすがにこの固定部は金属製。おそらく鋳鉄。




 サドルバッグの蓋(フラップ)にこのようなストラップ取り付け穴があるが、これどうするんだろ?。いちおう付属のストラップが嵌まるようになってる。Bagmanを使わないときはBagmanのアダプターを取り付ける穴の奥にある木の棒、とサドルヽープにストラップを通すので、これはフラップになにか別のものを取り付ける際のものだと思うのだが、ちょっと中途半端な気はする。




 肩紐をつけたまゝ蓋をすると、このようにちょっと隙間ができる。




 蓋を開けるとこんな感じ。




 肩紐を蓋のなかに入れないとこのように水は侵入しない感じになる。


 気になる防水性だが、コットンダックという素材で、これは密な木綿の布にワックス処理をしたもの。説明書にも通気性があると誇っていたから100%Waterproofと書いてあっても、長時間雨に濡れるとおそらく染みると思う。



 大きさは想像していたよりはちょっと小さいかなという感じ。自分が使ってたドイターのレースエアーとほとんど同じ公称容量15㍑なのだが、バックパックの方は扁平で、これは丸っこいのでやはり見た目は違ってくると思う。ポケットが両脇に付いているので、仮に片方にはツール、もう片方には予備のタイヤなどを入れるとすると、メインの部分はそのまゝ旅行用の装備が詰め込めるから小旅行程度ならなんとかなりそう。Nelsonには蓋を伸ばして容量を稼ぐロングフラップ版もあるのだが、個人的に大容量を目指すのならもう一回り大きい(23〜24㍑の)スーパーCかキャンパーを買うべきなんだろうなと判断して、ノーマルNelsonにした。ちなみにこのネルソンという命名、今艦これのイヴェ報酬にネルソンがあるが、その提督ではなく、キャラダイスの所在地である地名が由来のようである。



 注文した直後、ようつべでキャラダイスの工場の動画を見たが、まんま町工場って感じだった。イギリスやっぱ工業の先祖だなと思った次第。


 ちなみにお値段は…


 Nelsonが£66.67、BagmanQRExpedition£40.83、ShoulderSling£5.00、Shipping£20.00の計£132.50なので、日本円にするとおそらく二万前後ぐらいだと思う。日本だと安売りしているところやヤフオクだともっと安いところがあるかもしれないが、メジャーなネットショップの価格と比較すると2〜3割程度は安いと思う。Wiggleで取り扱っていた頃はこの半額ぐらいの値段(為替1GBP=120JPYの頃だったらなおさら)で送料無料だから美味しかったのにな。その当時はサポートはBagman2で、下部がステーでさらに自転車と固定されていたのでめんどくさかったと思うが。ちなみにそのBagman2、本家サイトではもう見ない。ロードに取り付ける際はステーの取り付けがめんどくさくて不評だったのだと思われる。


 あと、bagmanサポートだが、使用していないのであれなのだが、おそらくシートポスト直付けより推奨だと思う。個人の動画だったが、シートポスト直付けだと、ペダリングの際に足がバッグに当たって首振り運動をしてた。bagmanだとバッグがシートポストから後ろに離れる形になるので、おそらく足が当たり難くなっている。bagman、重量が結構あって躊躇するとは思うが、走行中のストレスを考えると個人的にはあったほうが良いのではないかと思われる。

  • 追記。サイスポの付録、読み返していたら実はネルソンも取り上げられてた。ちなみに革の部分はハニー色。画像はBagmanを使わずに直付けスタイル。定価税抜きで一万五千円なのか。