魔法使いの嫁 第20話

 え、そっちの解決なの?。
 前回の予想大外れ。というかなんでこっちなの?。火を吐いて先祖返りだとか言ってたから、もしかしてカルタフィルスは別にドラゴンを実験に使ってなかったってこと?。で、代償としてチセが呪われるってことになっていて、そのドラゴンの呪いは、カルタフィルスがドラゴンに呪いをかけていてそれがチセに移ったということなのか、そうではなくてドラゴンが成長する際に関わったせいで(カルタフィルスの関連がなくても)チセがその毒を受けたってことなのか今一わかんない。登場キャラの台詞だと後者のように聞こえるんだよね。でもそれはなんかおかしい。リンデルはそのドラゴンの呪いを受け続ける(といってもそれを避ける手段があるという設定のほうが自然だが)ということだし。
 まぁ本来関わるべきでなかった案件に首を突っ込みに行ったチセに当然の報いがということなのだろうが、客観的に事態を眺めてみれば、なんらかの犯罪で怪我した患者の救助にかけつけた救急隊員が一番の被害を受けたという形になっているのでなんだかなぁといったところ。今まで契約だの代償だのと、一対一の関係性を主張してきていたのに他所に飛び火とか、一体これまでの蓄積は何だったんだという。
 但し、チセのずっと死にたいと思っていたのに死にたくないという状況になってこれかという台詞は、彼女の愚かさを表現する意味ではこれはなかなか秀逸。死にそうになる原因を自分で作っているのだから、これは理不尽でもなんでもないという。やっとやすらぎが得られたのに、そのことについて十分な理解を深めることもなく、自分の思い上がりでその幸せをぶち壊してしまうというのは確かに文学性がある。自分が不幸だと思っているからこそ、他人の悲しみに共感してしまう上に、感受性が高い体質で、しかも目の前でドラゴンが苦しんでおり、ドラゴン(自体は自覚的ではないだろうが)の精神攻撃を強烈に受けたわけで、まぁ仮にチセにこれまでに得た幸せについての十分な理解があって、それを保つためにはということに思いが至っていても、物語上あそこでチセがドラゴンを救わない選択はないわけなのでそのへんは判断が分かれるかな。
 しかしエリアスもこうなることがわかっていてチセに好きにさせたという態度がちょっとしんどい。チセは魔法使いとしてはまだ一人前ではないのだから、その自覚があるのならチセを殴って気絶させてまで止めるべき。そこでやはりエクスキューズとしてエリアスは幼稚だからってのを持ち出すのだろうが、それはこの件に関してはNGだと思う。というのもチセは嫁である前に弟子であるため。嫁であるということであっても、やはり技能が稚拙である段階でOKを出してはいけない。そこは状況としてチセが問題解決に足るだけの能力があって、それしか方法がないという状況設定をすべき。少なくとも今回はドラゴンの魔力をチセが吸う→それをエリアスが処理って明言されているので、チセ抜きでエリアスが問題解決できたはず。ドラゴンを誘拐する際に有効だったんだから、レンフレッドの転移魔法で安全地帯にまず転移でも良かったはず。なんで大人を描こうとしないのか、登場させて偉そうな口上を述べさせる割にしょぼい対応なのはなぜなのか。