ラーメン大好き小泉さん 第2話

 テストを白紙で出したと生徒にバらす教員と、それとなくと言われてたのに直接聞く委員長。
 おぁ、自分が遅れてたのねという。今回は激辛とフルーツラーメンという取り合わせで、今となっては激辛は当たり前のチョイスになったが、色物をバンと出すこの勢い。パイナップルラーメンはネタかと思っていたら本当に実店舗もカップラーメンもあったという。
 シナリオ自体はめぼしいものはなかったのだけども、本当にあるのかとネットで検索して実在に驚愕。カップラーメンに満足するんじゃなくて実店舗に食いに来い、だからカップラーメンは数が少ないというのは自分の認識不足で、カップラーメンは宣伝効果というか撒き餌として利用されてるのね。もともと話題になっているか人気になっているから、大手製粉業者がそれを当て込んで商品化を持ち込み、店の方でも損はないからという判断をしたんだろう。店の方では商品化に関するコストはほとんど負担しなくてよいだろうし、大手製粉会社はとにかく新商品開発に悩んでいるから、人気店で味は確実だとなると、味を0から作り出すよりコストはかゝらないし、バカ売れすれば波に乗ればよく、売れなければ企業内開発と同様打ち切りにするだけで良い。今や小売でも売れる地域には大量に、売れない地域には配送しなければよいだけだからPOS管理で調整も可能。
 なんかそう考えるとこの作品自体がやっぱり壮大な情宣メディアになってるんだろうなという気はする。作者がラーメン好きで無報酬で作品化でも、別に作者が業者からカネ貰って作品化でも、実は個人的にはどっちでも構わなかったりする。もともとがラーメン好きな層を対象にしてるだろうし、その層に紹介するってのを対象者もわかって視聴するだろうからニーズの方向性は一致。ラーメンが嫌いだとか別に店の宣伝が嫌いって層は見なきゃいゝだけの話。
 さて、自分の興味対象としてはやはりパインラーメンはどう考えてもアニメ視聴ではどんなものかを伝えるのは無理。が、実際にこういうのもあるということを示せればそれでオッケーだと思う。実際にこのラーメンを食っている客はいるという意味ではまさにリアリティがあるし、ネタだろ?とか生理的に受け付けないって視聴者は世にも珍しい味があるもんだぐらいに受け取っておけば良い。本当にあるのか?と実際に検索してしまった自分のような視聴者もいるだろうから、それでも試してみたいとか思うのであればカップラーメンでも実店舗に行ってみるでもすればよいし、自分で試行錯誤して自作してもよい。パインのほうは去年から今年にかけて閉店というか移転騒動で自分も捉えきれてないが、実店舗からの取り寄せもやっているというネットの記事も見た。
 やはり面白いのは実際にアクセス可能だってこと。上記述べたとおり、アニメがマーケティングの一要素に過ぎないのだとしても、個人的にはそういう日本のマーケティングの発展が新しくもたらしたものを垣間見るようで、今この瞬間ちょっと感動に近いものが得られてる。自分が初めて海外通販で自転車のパーツを入手したときのような感動もう一度といったところ。別に自転車に限らず海外通販自体はネットが普及する以前から好事家の間では、海外からカタログ取り寄せて海外送金は郵便局の手数料が数千円もかゝる手段を使ってた時代からあって、決して方法がなかったわけではない。(逆にそういう時代を知っている人は特にかもしれないが)今や口座があって準備ができているなら家から一歩も出ずに、ネットで海外サイトに注文、決済はクレカで自動に引き落としで早ければ2〜3日、大体三週間以内には地球の反対からでも日本の自宅に商品が届く。最初に梱包が届いたときは世界は狭くなったなぁと本当に感動してた。世界が繋がることについて進歩というのも考えもので、これは逆に言うとグローバル化が世界のマクドナルド化をもたらすわけで、そんなに世界が均質化することに自分は両手を挙げて賛同する立場でもないのだが、まぁこの変化よな。日本はその変化が遅いと言われるのだけども、ラーメン風情に日本も変化していることを思い知らされたってのはちょっと新鮮だった。