ばくおん!! 第12話

 まぁセンタースタンドは使いづらいかもしれんわな。
 バイクをこかすのと、バイクの替わりに自転車しかなかったら?の二本立て。なんかやたら自転車好きだなぁといったところ。最終回のネタとしてはちょっと物足りない感じかな。バイク無しの世界というネタ自体はふさわしくないわけではないんだけど。


 数話視聴しておそらくこれは40代以上のバイク&アニオタ向けだろうという予想を立てたのだが、そうだとするとこれはこれでよくできてると思った。どうせバカ話になるというのはわかっていたのだけども、今ドキの若者はバイクに興味があるという風には見えないし、どう調理するんだろうという答えのひとつとして悪くないかも。とはいえ、40代以上のかつてバイク少年だった層は家庭を持っている場合が多そうだし、そうなるとアニオタとの重複層はかなり少ないんじゃないのかなという気はする。が、今流行っていないものをもう一度ということであれば、バイクがフックになる層を狙い撃ちせねばならず、層が薄いからといってそこを外してわざわざターゲットをなるべく広く取るという戦略はどう見ても筋が悪いので、しんどい勝負だがそれほど間違ってないのでは。突き抜ける部分と抑制的な部分の切り替えはちょっと感心したし、かつてバイクに乗ったことはあってもそれほどバイク好きでいろんな知識を仕入れていたわけでもない自分でもわかるネタが多かったので、戦術面でもそれなりに考えられているのだろう。
 自分は高校生のとき父親の乗るバイクにタンデムで旅行をちょこちょこしてたので、そういうのを思い出しても、本作のターゲットには繰り返しになるがそういう流れを期待してそうで、まぁ悪くないんじゃね?とは思う。が大局で見てそれが実を結ぶのは難しいだろうし、仮に結んでいたとしても実が太るには時間がゝゝるでしょう。キャラが女子高生というのをリアリティがないと指摘するのも筋が悪くて、これらのキャラを全員少年だのおっさんだのにしたところで、汗臭いというかキモくなるだけなので、これは時代の流れに乗っていたほうが得策。そうそう他人にお勧めできるってものでもなく、好きな人が視聴したらよいんじゃないって感じで、それほど話としてのクォリティが高いわけでもない。が、当初予測していたよりは出来が良かったし、懐かしいということも含めて個人的には結構楽しめた。