干物妹!うまるちゃん 第10話

 そういやタイヘイはなんで一人暮らしを選択したんだろ?。
 今回でやっぱり土間姉妹はカネ持ちということがわかった。本場が庶民っぽい感じで、海老名がちょっとわかりにくいのだが、うまるがお嬢様学校に通っているということを考えると、わざわざ東北から一人暮らしをさせてまでそのお嬢様学校に通わせているということを考えると、地方の有力者ぐらいの想像はできる。トイレとバスが別のワンルームだと月五万というわけにはいかないから、やはりそれなりの資金力がある家庭だろう。
 さて、今回はギャグよりはしみじみ路線。萌えアニメにありがちなちょっといゝエピソードなので、内容自体に特筆すべきところはないのだが、とはいえ、個人的には初期のうまるのぐうたら描写がそれほど面白いとは思っていなかったので、それが今回の話を引き立てるための前提条件のみとして考えると、割とこの段階で落ち着いて見ることのできるアニメになったのかなと思わなくもない。ぐうたらできるのはむしろカネ持ちのみと前にも述べたが、とはいえ、実際にネットは貧者の娯楽だし、ゲームも年に数本しか買っていないのだとすればそれほど贅沢なわけでもない。むしろ贅沢なのはジャンクフードを購入し続けるというところで、しかし、ポテチとコーラとその他ぐらいだったら一日ワンコイン(500円)で済む範囲なので、高校生が毎日の消費としてはアレだが、カネ持ちの消費量としては微々たるもの。カネ持ちがこんな貧乏くさい生活をしているなんて…というのがウリではなさそうだし、かといって美人で気配りのできる妹キャラが家に変えるとぐうたらであるというギャップ萌えというこの作品のウリをそのまゝ受け取るのもあまりにナイーヴすぎる*1ところではあるのだが、そのへん庶民の生活に寄せながら上流階級っぷりを鼻につかせないところはさすがにバランスのとり方がよいのだろうぐらいには思う。

*1:美人の娘=嫁はいわばカネで買える、娘の外見・振る舞いを整える=カネをかけて教育できる