干物妹!うまるちゃんR 第7話

 エアバッグ…。
 一度流したときピンとこなかったので、なんか珍しく二度見してみたら結構糸口がつかめたというか。
 遊園地の回で違和感があったのは、なんでうまるはあれほど友人に気を遣えるのだろうということ。客観的に見て完璧超人過ぎて、まさに教育番組っぽい。いやまぁ構造的に教育番組になっているんだけど、ではそれが鼻についたか?といわれるとそうでもない。
 その後の成績優秀者表彰のところでも違和感がある。なんであれほどうまるは最初表彰されることに価値を見出してなかったのか。うまる(タイヘイ)の通う学校はカネ持ち学校という態であるが、普通に進学校のようにも見え、ならば成績は多数の生徒にとって自分の価値を確かめる唯一の手段といっても良い。さすがにその理由はうまるにとって学校の成績より優先順位が高い価値が他にあるからだろうぐらいは想像できるのだが、それがいまいちはっきりしないところでもある。ゲームなどの遊びは好きではあるだろうがそれが勉強と比較してというのは特に今回描写されなかったし、成績がよいことを兄に褒められたいからというのも違っていた。が、これは遊園地の場合と違って、表彰されることについては依然うまるにとって価値の高いものではないが、しかしそれを通じて彼女が何かを得たという描写になっている。
 そして面白かったのが、特に最初の理由についてその答えともいうべきものが本当にチラッとではあるが、その次の、切絵・アレックスと某魔法少女鑑賞をしていたときに示されていた。これは侮れん。ぼーっと見ているときはそれぞれが独立した物語だと思っていたのだけども、全然そんなことはなくちゃんと関連付けているというか構成がきちんと考えられた上でのあの順番だったのだと気付かされた。
 あと、海老名のエピソードで、これも二度見して気づいたのだが、もしかして海老名が東京の学校に転校してきたのはいなくなった兄を捜索するためなのか。しかも両親はそのことを海老名に期待しているからこそ送り出したとでも。まぁこの海老名の件については、最初はそんなことは考えておらず、好評につき連載継続ということであとから追加したのかもしれないが。なんかこの作品って隠れミッションがあって、機会があるごとに少しずつチラ見せしていろんな伏線を仕込んでいるのかな。